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東京都

デビュー祝い金に退職金制度。労働時間の順守。職場の環境整備が業界を生き残る鍵

東京ヴァンテアングループ 取締役社長
中林 章

東京文化美容専門学校(通信)・日本大学出身


辞める前提で入社するのはお互いの不利益だ

創業1982年、都内7店舗、千葉エリアに8店舗、埼玉エリア2店舗を運営する東京ヴァンテアングループ。創業者の中林樹美の後を継ぎ、2代目社長としてグループを引っ張るのが、息子の中林章だ。

「僕は美容師としてはユニークなキャリアを歩んでいます。美容師免許を取得したのは、高校在学時なんです。通信で学び、美容師国家試験を合格したんですが、実技を学ぶことなく大学へ進学しました。大学卒業後は、稼業を継ごうと美容の世界へ入るものの、技術がない。そこで母の知り合いの美容室へ武者修行をしに働き出たんです。働くと言っても、無給。今は法律的に難しい働き方ですが、当時はお給料ゼロだったんです」

しかし、東京ヴァンテアンの経理業務がトラブルに遭い、経理の知識のある中林が、母を手伝うことに。

「2カ月で武者修行先を辞めちゃったんです。実は辞めた理由が他にもあって…。無給で働くことが、嫌だったんです。『なんで給料がもらえないのか?』と不満が溜まっていました。でも、いま考えるとそれは当たり前。稼業を継ぐ予定だったので、辞めることは自明でした。辞める前提の人を教え、さらに給料を出すなんて変ですよね。なのに給料が欲しいと考えていた当時の僕は、社会のことを何も分かっていない子供でした」

お金をもらう重みを認識してほしいと語る中林。

「だから、新入社員には入社初日に『長く勤める気持ちでいてもらわないと困る。もし頑張るつもりがないなら、今すぐここから出ていっていいよ。働く意思はちゃんとありますか? 大丈夫ですか?』と聞くんですよ。長く働く意思がないのに、入社するなんて時間がもった
いない。お互いのためにならないですよね」

長く勤めるというのはどれくらいの長さなのだろうか。

「デビューまでですね。デビューまで働いたけど、嫌で辞めたとなると、それはこちらの責任。こちらの関わり方が悪いのが原因なんです。デビューするまで勤められないなら、うちの入社試験を受けるのは、辞めた方がいいですね」

 

2年でデビューできる教育カリキュラムを作り上げた

厳しいことを言っている中林だが、それは社員と長く付き合っていきたいという思いがあるから。

「社員とは、長く良い関係を築いていきたいんです。だから、デビューしたらお祝い金を出し、10年勤務の社員には旅行券を贈呈。そのほかに退職金制度を設けるなど、長く働けば働くほどメリットを受けられるようにしています」

やりたいことを叶える制度も充実している。

「独立したければ金銭面での支援もします。『稼ぎたい!』という美容師は、業務委託で働くことも可能です。もしクリエイティブをやりたいというなら、雑誌のヘアスタイルも担当できる。最近では、オリジナル冊子を発行し、そこで自分のやりたいスタイルを思いっきり作ることもできるんです。ここでなら、やりたいことを実現できます」

社員の夢を叶える制度を整える東京ヴァンテアンは、2020年、新たな試みを始めた。

「2つの大きな改革を始めました。1つ目が、教育カリキュラム。以前はデビューまでに3年~5年をかけていましたが、2021年から、2年でデビューできる教育カリキュラムを作りました。外部の講師を招き、2年で学ぶべき技術を徹底的に教え込み、デビューできるようにしたんです。2つ目は労働時間。1日の労働時間は8時間とし、みなし残業を超えた場合(アシスタントのみなし残業は23時間、スタイリストは33時間)、残業代をきっちり払うよう徹底しました。有休取得も強制しています。美容業界では、労働時間は曖昧のままでしたが、今の時代、それはダメです。一般企業と同じような職場環境にしていかないと、新しい時代を生き残っていけないと思っています」

 

月1回クリエイティブチームが活動。幅広いスタイル作りに挑戦できる環境が整っています!

NYLON JAPAN2021年1月号に掲載。

地域のお客さまとスタッフを大事にするアットホームなサロンです。

会社概要

会社名
東京ヴァンテアングループ
電話番号
03-3378-0295
WEBサイトURL
https://tvginfo.co.jp/
担当
採用担当
住所
〒151-0071
東京都渋谷区本町1-2-1 401(本部)
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