人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「Cocoon」編

 

就職を目指す美容学生や転職者に向けて、人気サロンの採用担当者が採用のポイントを語るシリーズ。大きな目標と近場の目標の両方を明確にする必要性について語られた「ALIVE」編に続き、今回は「Cocoon」の採用を担当する、中村マサアキ(なかむら まさあき)さんに直撃します。

 


 

ゴールは自分で決めなければならない

 

-新卒者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?

 

・美容師としてのビジョンを持っているか

新卒・中途共通して言えるのは、5年後自分がどうなっていたいなど、具体的な美容師としてのビジョンをしっかり持っているかどうか。

 

Cocoonは、スタッフの「こうなりたい」という想いに対して店側が動いてくれる環境ですが、店の環境がサポートできてもゴールは自分で決めなければならないので、そのゴールを自分でしっかり持っておくことが大事だと思います。

 

・自分の価値観外のものにチャレンジする柔軟性があるか

例えば、採用したいなと思う子がロングヘアだったら「髪をショートにできますか?」と聞くことがあります。これは実際に髪を切って欲しいとか何かを試そうとしているわけではなくて、いずれ成長する過程で自分の価値観だけではどうにもならなくなったとき、自分が変わらないといけない場面があると思うんです。

 

そうした自分の価値観だけでは理解できないことがあるときに先輩や師匠の言葉を信じられるか。自分の価値観外のものにチャレンジしてもいいと言える柔軟性を持っているかは採用のポイントになりますね。

 

-中途の応募者に対しては、選考時にどのようなポイントを重視していますか?

 

・自分を俯瞰で見つつ、向上心を抱いているか

前の店を辞めた理由や辞めてまで受けにきた動機が一番のポイントになります。そして中途で受ける場合は、これまでの経験に対して「自分がどう感じて(噛み砕いて理解し)、その状況をどう変えたいからお店を辞めた」と、自分を俯瞰で見られること・向上心があることが大事だと思います。

 

辞めた責任が自分にあると考えて「今のままだと自分はどうにもならないから新たな道を開拓したい」という場合はいいのですが、辞めた理由を環境や人間関係のせいにしてしまう人は、Cocoonに入っても同じく何らかのせいにしてまた別の店に移ってしまうのかなという印象を受けてしまいます。

 

相手を思いやる気持ちがある人に好印象を抱く

 

-採用担当者として思わず好印象を抱くポイントについて教えてください。

 

・表情や所作に人を思いやる気持ちが表れている人

会話のやりとりのなかでの頷き方一つもそうですし、こちらが話すことに対して理解していることが表情に表れている人には、好印象を感じます。

 

・環境への感謝を持てる人

親や学校の先生、自分がお世話になってきた人たちに対する想いを話しているときに熱が高まる人は見ていてわかるので、そうした今までの環境に対して感謝を持てる人は好印象です。

 

-採用された方に共通している点はありますか?

・素直に人の話が聞ける

素直な子は多いですね。入社して最初のうちは、先輩から言われたことに対して腹の内で「でも」と感じることもあるかと思いますが、自分で噛み砕いて理解すれば自分のその後につながることだと思うので、いかに素直に人の話を聞けるかはとても重要だと思います。

 

・上下やキャリア関係なく意見が言い合える

家族より長い時間を一緒に過ごすスタッフ同士はもはや好き嫌いの関係性ではなくなっているので、自分の意見を言い合える先輩同士の関係性が後輩にも浸透していると思います。

 

慰安旅行で毎年1年目の子が過去の経歴を記した「自分年表」を発表するのですが、自分年表を通してその子とどういう関わり方をすればいいのか、普段からどういう関係性を保てばいいのかを理解し合えるのも、関係性作りにいい影響を与えていると思います。

 

>大事なのは自分でどう反省し、今後にどうつなげていくか

 

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