業務委託サロンにアシスタント入社からチーフへ! 女性美容師の新キャリアアップ

2020.07.25

 

全国に約50店舗の美容室を展開する業務委託サロン「La fith hair」。美田ゆめ乃さんは、アシスタントとして入社してから約5カ月でスタイリストデビュー。指名の伸びしろが社内トップクラスという実力で現在は近鉄奈良店のチーフを務める美田さん。指名を集めるための努力やチーフとしてのあり方など、現在の活躍につながるお話を伺いました。

 


 

アシスタント入社後、1年間のカリキュラムを先取りして5カ月でデビュー

 

La fith hairに入社したのは、24歳のとき。エステやアイデザイナー、化粧品関係の仕事を経て、アシスタントで入社しました。

それまでもヘアサロンに勤めていたことはありましたが、アシスタントとしての経験しかなく、24歳からリスタート。「ずっとここでやっていきたいと思えるサロンを見つける」という覚悟と同時に、「早くデビューしたい」「早く売れっ子スタイリストになりたい!」という気持ちが強かったので、自分の努力次第でスピーディーにレッスンが進む会社を探していたところでした。

 

La fith hairのスタイリストデビューまでのレッスン期間は1年間で、その中で定められたカリキュラムを学び検定に合格していきます。強要されるわけではありませんでしたが、とにかく早くデビューしたかった私は、朝も晩も練習に励んでいました。朝は自分が始めたい時間に出勤してレッスンをしていいし、夜も当時のチーフが終電まで練習を見てくれたので、自分が望めば時間の許す限りレッスンできる環境だったのが本当にありがたかったです。

 

ただ、朝も晩もこれだけ練習していたら自信がつくものと考えていたのですが、元々の不器用さもあってか練習すればするほど自分の出来の悪さに「最後まで責任を持ってお客さまを担当するスタイリストの仕事が私にできるだろうか」と落ち込み、デビュー前の1〜2カ月はとにかく弱気でしした。早くデビューしたいと思っていたのに、「もう少しデビューを先延ばしにしたい」と思うほど…。

 

結果としては入社後5カ月という短期間でデビューできたのですが、それは、向上心よりも人への恩義が行動の起爆剤になるタイプだったからかもしれません。終電まで練習に付き合ってくれていたチーフをはじめ、モデルさんを集めるのに協力してくれたスタッフなど、周りの人が支えてくれたのは、私に早くデビューしてほしいという思いがあったからこそだと気づいたんです。それなのに「デビューを先延ばしにしたい」だなんて失礼だと思い、「これだけ支えてくれる人がいるんだから大丈夫!」と考え方を変えてみると、自信をもってデビューすることができました。

 

指名アップの秘訣は、SNSで繋がりアフターケアの相談に乗る地道な努力

 

 

スタイリストになってからは、誰かに必要とされる人間になるために仕事をしています。”指名”って、自分がどれだけ必要とされているかわかる仕組みですよね。

 

私も、デビューしたばかりの頃は指名を伸ばすために、社内の指名売上ナンバーワンのスタイリストに会いに行って話を聞いたり、思いついたことを箇条書きにしたり、いろいろなことをやってみました。その中でも続けていたのは、名刺を渡すときに余白にヘアスタイルのアドバイスを入れること。再現性を大事にしたいという理由からなのですが、普通、再現性ってお客さまが次にお店に来たときに「どうでしたか?」と確認しないとわからない。それが歯がゆくて、名刺のアドバイスに加えて施術後2〜3分時間をいただいて、SNSで繋がる方法を提案したり、再現のしかたをレクチャーする時間を取っていました。それで次のお客さまを待たせてしまうこともありますが、すごくカリスマ性があるわけはない私が他の人より特化していくには、そういうこまめな提案をすることが大切だったんです。

 

続けていると、お客さまも私が教えた巻き方を取り入れてくれるのですが、コテを持っていなかった方はコテを購入したり、メイクが変わった方もいたりして、トータルビューティーに通じていくことが何よりうれしいです。

 

「美容室で再現方法を教えてもらうけど、自宅でやってみるとできなかった」というお客さまをなくしたい、その気持があったから指名が伸び続けたのだと思います。

 

数字の管理が苦手でも、チーフとして認められる理由とは?

 

 

現在、近鉄奈良店のチーフになって8カ月ですが、もともと私は「売れっ子スタイリストになりたい」というのが目標で、そこから先のキャリアのことはあまり考えていませんでした。

ある日、当時のチーフから「サブチーフを目指す人が集まる会議に出てみない?」と軽い感じで言われました。私も軽い感じで出席しはじめたのですが、そこで考えたのは「人を引っ張っていく立場になるということは影響力を持つということ。そのためには売上や信条など何かを持った人間にならなくては」ということでした。そこで初めて自分の売上を数字として意識するようになりました。

 

今でも、当時のチーフがなぜ声をかけてくれたのかはわかりませんが、個人的には、私が「周りのスタッフを好きすぎるから」だったからなんじゃないかと考えています。

 

いろいろな規定をクリアして、昨年の11月に出張が多かった前のチーフと代わる形でチーフになりました。

 

私は入社2年でチーフになったので、アシスタント時代に手取り足取り教えてもらった先輩を指導することになったときには戸惑いました。いろいろ教えてもらう立場だった私がチーフになったからって注意するのはおこがましい気がしてしまって。でも、「それがスタッフとお客さまのためになるのか」で判断するようにしたらすんなり言えるようになりました。もしかしたら周りは「いきなり偉そうに」と思ったかもしれませんが、やらなきゃいけないものはしょうがない、とそのときは腹を決めましたね。

 

チーフになると数字の管理の仕事が増えますが、実はこれは私の苦手分野。ただ、前のチーフに「数字の管理はできる人にお願いすればいい。美田さんのチーフとしての仕事はスタッフに寄り添ってフォローしていくこと」と言われてハッとしました。たしかに、数字が苦手な私がなぜチーフになったのかというと、大好きなスタッフに働きやすい環境を提供したいという理由に他ならないと思ったんです。

 

そう考えてみると、La fith hairのチーフ陣はとても個性豊かです。業務委託でのチーフ業務というと、どういう働き方なのか想像できない人も多いかと思いますが、売上の管理からスタッフのフォローまで完璧にできるチーフもいれば、そういった業務まで任せられる優秀なスタッフを育てることが得意なチーフもいます。共通しているのはそれぞれがキラキラしたものを持っているということ。それぞれの個性ややり方を会社が認めてくれるから、スタッフがみんなのびのびと働けるんだと思います。

 

 

プロフィール
La fith hair近鉄奈良店
チーフ/美田ゆめ乃

奈良県出身。ル・クレエ美容専門学校卒業。ヘアサロンのほかにエステ勤務、アイデザイナー、化粧品関係の仕事を経てアシスタントとしてLa fith hairに入社。デビューと同時に業務委託となり多くの指名を集めるようになる。昨年11月に近鉄奈良店のチーフになり、スタッフ・顧客ともに厚い信頼関係を築いている。

 

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