埼玉を中心にサロン展開してるトゥルークリエイショングループで、ついに渋谷店のオープンが決まった。その渋谷店のオーナーとなるのは入社3年目で22歳の柿崎竜嘉（かきざき りゅうが）さんです。柿崎さんは、1年目ですでに150万、3年目には350万と着実に売上を伸ばしてきました。破竹の勢いで成長してきた柿崎さんですが、入社前は有名店の新卒採用に落ちてしまい、ドン底の時期を過ごしていたといいます。そんな柿崎さんはTrue Creationに入ってどのような成長を経て渋谷店オーナーに大抜擢されたのでしょうか。代表取締役である吉田直史（よしだ なおふみ）さんと柿崎さんに話していただきました。

入社時にした約束―「春日部で結果を出したら一度は夢破れた渋谷に行こう！」

左：柿崎さん　右：吉田さん

―渋谷店出店おめでとうございます！　埼玉を中心に店舗展開をしていたTrue Creationがいよいよ渋谷に進出、そしてその渋谷店を任されるのが22歳のVC(TrueCreation独自のF C制度ボランタリーチェーン)オーナーと聞いて驚いています。

吉田：ありがとうございます。渋谷のヘアサロンで22歳でオーナーというのは他には滅多にいないだろうという狙いは確かにありますね。

―弱冠22歳で渋谷のサロンオーナーになる柿崎さんですが、どのような経緯でTrue Creationに入社されたんですか？

柿崎：僕はもともとは渋谷の有名メンズサロンで働きたくて、専門学生のときもそれだけを目指して頑張っていたんです。でも、その有名店の新卒採用に落ちてしまって……それでしばらくなにもやる気が起きず、就職先が決まらないまま2月くらいまで過ごしていたんです。そのとき、当時リクエストQJに掲載されていた吉田オーナーのインタビュー記事を読んだんです。インタビューに答えていた吉田さん自身も若手の経営者ですし、若手のFCオーナーを育成しているという内容で、僕自身もいずれは経営者になりたいという気持ちがあったので、自然と惹かれて、DMを送ったんですよ。

吉田：それで春日部の店舗で話をしたんだよね。そのとき、柿崎が言っていたのは「日本の男性の美意識を上げたい」ってことだった。カッコいい目標だけど、実際彼がどれくらいできる美容師になるのかはわからないというのが正直なところで。でも、入社したら口だけじゃなくてめっちゃ頑張るから感嘆したんですよ。言葉と行動が一致する人って少ないし、口ではいいことを言うけれど行動できない人も多い中で、彼は行動が言葉を完全に超えていたんです。それで、彼はメンズサロンで働きたいと言っていたので、メンズサロンを作って。そこで結果を出したら一度は夢破れた渋谷に打って出ようと約束しました。

―柿崎さんは入社1年目の12月の売上が150万円、2年目で250万円、3年目で350万円という破竹の勢いで数字を伸ばしたと聞きました。

柿崎：入社して2カ月でメンズカットのデビューをして、その年の10月にレディースでもデビューしました。専門学生の頃から美容室でアルバイトをしていたこともあり、カリキュラムの進みは早かったですね。でも、やっぱり相当練習はしました。スタイリストになってからがスタート地点だと考えていたので、つらくはなかったです。集客は、友人やインスタ、予約サイトからがメインで、少なからず顧客化にも成功しました。

吉田：春日部のエリアは決して客単価が高いわけではないしメンズサロンなので、カットのベーシックなメニューがほとんどです。それでこれだけ売り上げたんだからたいしたものですよ。

＞唯一無二の人望と教育力。上に立つ者は優しくないと、人を引っ張ってはいけない