高水準の技術と早期デビューは両立できる! COVER HAIR先進教育システムとは?
2022.06.25
埼玉県を中心に店舗展開を行うCOVER HAIRは、技術に妥協せず、早期育成を叶えているサロンです。高水準の技術と早期育成という一見矛盾する2つを、どのように実現させているのでしょうか。早期育成に踏み切った理由やCOVER HAIRならではの教育システム、早期教育のメリットについて、教育担当者の千原一輝さんとアシスタントの寺口知希さんそれぞれに話を伺いました。早期デビューに憧れているけれど、技術に不安は持ちたくないというアシスタントさん、学生さん必見のインタビューです。
早期教育であれば、美容の楽しさもいち早く知ることができる
――千原さんはどのような経緯で、COVER HAIRの教育を担当するようになったのでしょうか?
千原 僕がCOVER HAIRで働き始めたのは今から10年ほど前のことです。COVER HAIRの前は、都内のサロンでアシスタントをしていたのですが、今のCOVER HAIRの代表が、そのサロンのマネージャーだったんです。彼の人間性に惹かれて、COVER HAIRに入社しました。
もともと教育に関わりたいという思いは持っていたため、4年ほど前から満を持して教育担当になりました。ちょうど、早期教育のプログラムがスタートした時期ですね。
――早期教育に舵を切った理由はなんなのでしょうか?
千原 それまでは、デビューまでの期間は特に決まっておらず、遅い場合は5〜6年アシスタントというスタッフもいたのですが、やはり、早くデビューしたいという声が多く、3年でデビューできるようにカリキュラムを再構築しました。
早期教育であれば、若いうちに多くのお客さまと接して経験を積むことで美容の楽しさを実感できますし、経済的にも余裕ができます。
――カリキュラムの再構築というのは、具体的にどのようなことを行ったんですか?
千原 まずはマニュアルの整理ですね。ベーシックはきちんと押さえた上で、時代に合わせて不必要な技術は削ぎ落としました。さらに最新のトレンドに関しては、代表が1年に2回作成するスタイルブックがあるので、それをマニュアルにも落とし込んでいます。
同時に、マニュアルの動画を社内で作成し、スタッフはいつでもどこでもアプリで動画を見ることができます。
COVER HAIRのレッスンは基本的にマンツーマンなのですが、レッスン以外の時間も動画を見ながら練習したり、予習・復習に活用したりしています。
教える側の教育にも注力しているから、確かな技術が伝えられる
――マンツーマンのレッスンというのも、早期教育と同時にスタートしたんですか?
千原 はい。マンツーマンのほうがアシスタントの理解のスピードはかなり早いですね。営業前後の1〜2時間で、店舗ごとに決まった教育者に教えてもらうこともありますし、曜日ごとに担当を決める場合もあります。
加えて、アカデミーもあるのですが、こちらは月1回の合同レッスン会の他に、希望者は休日を利用してCOVER HAIR内の認定講師のレッスンを受けることもできます。
――社内に認定講師というのがいるんですね。
千原 そうなんです。COVER HAIRでは、教える側の教育というのにも力を入れていて、売上や指名数などに応じてランクアップしていくと、すべての技術を説明しながら施術できる認定講師になるためのチェックを受けることができます。
教育者もマニュアルと動画から実際に教える技術をしっかり落とし込んでいるので、アシスタント側が教えられる人によって言っていることが違う、と戸惑うようなことも避けられるんです。
――実際、早期教育で学んだアシスタントさんたちは、どれくらいでデビューされているんでしょうか?
千原 基本的には3年、早い場合だと2年半でデビューしているスタッフもいますよ。
ステップとしては、シャンプー、ブロー、カラー、パーマ、カットなど、それぞれのチェックに合格した段階で、その技術でお客さまに入れるようになります。チェックは3週間に1回あるので、それに受かって、本人が自信を持って施術できる状態になったら入客できるようになるんです。
――千原さんはもともと人材育成や教育に関わりたかったということですが、そのモチベーションは、どんなところから生まれてくるのでしょうか?
千原 早期教育を謳ってはいますが、COVER HAIRの根底にあるのは生涯美容師を続けていける高水準の技術を継承するという思いです。僕は、教育者がアシスタントに教えるときに大切なのは、「この子をデビューさせてあげたい」と強く思い、一緒に歩んでいく気持ちだと考えています。なので、長い目で見ると、そのスタッフがどこに出ても通用する技術をCOVER HAIRで教えられるということが最大の目標なんです。
今後は、僕以外にもCOVER HAIRを引っ張っていってくれる教育者やトップランナーを育成していきたいです。
接客が楽しい! そう思えるのは確かな技術を身に付けているから
――そんなCOVER HAIRの早期教育を受けているアシスタントの一人が寺口さんにもお話を伺いたいと思います。寺口さんは、現在3年目と聞いていますが、カリキュラムはどれくらいまで進んでいるんですか?
寺口 今、シャンプー、ブロー、カラー、パーマの技術には一通り合格して、モデルカットに入ったところです。
――寺口さんは、COVER HAIRのどんなところに惹かれて入社したんですか?
寺口 実は早期育成のことは入社してから知ったんです。COVER HAIRを選んだのは、サロン見学でスタッフ同士の雰囲気がすごく良かったこと、そして休日がしっかり取れて福利厚生がしっかりしているという点からでした。でも、実際に入社すると、接客がすごく楽しいので、お客さまと早い段階から接することができる早期教育には魅力を感じています。
――早期教育の場合、技術に不安があるにもかかわらず入客しなければいけないのではないかと不安な学生さんも多いようです。
寺口 COVER HAIRではまったくそういうことはありませんね。さっき千原さんも言っていたように、一つひとつの技術のチェックに受かった上で、納得いくまで練習を重ね、自分も自信をつけた上で「もうお客さまに入っても大丈夫」という太鼓判をもらってから入客できるので、安心してお客さまの施術ができます。
――レッスン動画はどんなタイミングで見ることが多いですか?
寺口 僕は、「ここの指の角度はどうだったかな?」など、細かい点を動画でチェックすることが多いです。それでわからないことがあれば、すぐ教育者に聞いています。実際に手を動かしながら見ることもあれば、通勤中の電車で見ていることもあります。
あと、レッスンは自分でも動画を撮ってそれを見返して復習することもありますね。マンツーマンだから、個人のクセなどもしっかり見てもらえて技術の習得も早いと思います。
――今、どんなことが一番楽しいですか?
寺口 やっぱりお客さまに施術しているときが一番楽しいです。頭の形や髪の量や質などは練習と違い、お客さまによってまったく異なり、どんどん技術が身に付いているのが実感できます。あとは、接客も楽しいです。お客さまと話していると、美容師である自分とは違う生活やいろいろな世界を知ることができるので。
――デビュー後は、どんな美容師になりたいですか?
寺口 技術をしっかり習得してお客さまとの信頼関係を強めていきたいのと、会社には今までたくさんのことを学ばせてもらったので、今度は自分が後輩にも還元できるようになりたいです。スタイルでいうと、僕はパーマスタイルが好きなので、パーマ推しの美容師になりたいです!
――今日はありがとうございました!

- プロフィール
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COVER HAIR bliss 川口東口駅前店
店長・ジェネラルディレクター・COVER HAIR グループ 全店統括プロジェクト10リーダー/千原 一輝(ちはら かずき)
資生堂美容専門学校卒業。新宿、代官山など首都圏数店舗の経験を経て、COVER HAIRに入社。ナチュラルな似合わせスタイルを得意とし、顧客からの熱い支持を集める一方、教育担当者として早期教育に尽力している。

- プロフィール
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COVER HAIR bliss上尾店
アシスタント/寺口知希(てらぐち ともき)
原宿ベルエポック美容専門学校卒業後、COVER HAIRに入社。3年目の現在、デビューに向けて着々と技術を習得中。素直な人柄でシャンプー、マッサージも評判。