スタッフみんなが「ここにきたい」というサロンに

—昨年9月のオープンから、ほぼ半年が経ちました。楽天社員の方の反応はいかがですか？

オープンしてみたら、普通の美容室と同じ感覚で利用してくださる方が多くて驚いています。社内にポスターを貼っていただいたこともあり、認知度も高まってきていると感じています。初めは指名制をとっていなかったのですが、指名希望も増えてきました。社員の方にとってはサロンにくる時間は休憩時間扱いとなるそうです。好きな時間に取れる仕組みができているので、時間を問わず予約が入るのもうれしい点です。意外と朝にいらっしゃる方も多いですね。

—ABBEYスタッフの方はどんな反応を？

みんな楽しそうにしていて、よかったなと思っています。お客さまとの会話はもちろん、楽天さんの社員食堂を使わせてもらったり、社員として扱っていただいたりと、これまで知らなかった世界に触れられるのが新鮮なんでしょうね。外国人のお客さまも多く、言葉が通じないなりにワイワイ、楽しくやっているようです。

ここにはローテーションでスタッフがきているのですが、店舗規模も小さいので、まだ全員には順番が回りきっていません。まだ担当していないスタッフたちから、「早く行きたい」という声が上がるほど、みんな気になっているようです。またここがきっかけで青山のサロンにきていただくこともあり、これまで届いていなかったお客さま層へのアプローチにもなっていると感じています。

—今回の楽天への出店は、美容業界の新たな動きとなりそうですか？

具体的にどうというよりも、ABBEYがまたおもしろそうなことをやっているなと思ってもらえたらいいですね。楽しそうと思われる存在が、ABBEYが目指してきた形ですから。一過性ではなく、いいなと思ってもらえるサロンに、ここが育っていけたらと思っています。

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楽天の社員サポート

楽天では社員が仕事に集中でき、私生活も充実する環境づくりを目指し、社内にさまざまな福利厚生施設を誘致している。楽天ABBEY店もそのひとつ。ほかに、3食無料のカフェテリアやフィットネスジム、託児所、鍼灸マッサージ、クリニック、薬局、ネイルサロン、コンビニエンスストア、クリーニング、仮眠室などがある。

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プロフィール

ABBEY／取締役・プロデューサー
中村章浩（なかむら あきひろ）

2007年「Abbey」オープニングに取締役として参加。2012年「MEN’S SALON WLT CUT CLUB」のオープン、2018年「楽天ABBEY」店のオープンを主導。サロンワークを中心にアーティストのCD、プロモーションのヘアメイク、 CM・広告のヘアメイク、一般誌、業界誌の撮影・全国でのカット講習など広範囲で活躍中。

（取材・文／福田真木子　撮影／河合信幸）

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