ハリウッドセレブも手がけたartifata CHIKAの『東京が世界一』の意味とは

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残すところ、削るべきところを理論的に落とし込む「チカット=CHIKA+cut

 

—CHIKAさんにカットしてもらった人は、口を揃えて「スタイリングがラク」だって言いますよね。その秘密はどこにあるのでしょうか?

 

「昔から、僕が作りたいと思うスタイルは海外のVOGUEやELLEに掲載されている欧米人モデルのスタイルでした。欧米人の髪は細く柔らかくこしがない。だからこそ、出てくる質感とフォルム。それを日本人女性に、どうしてもしてあげたい。その思いで試行錯誤して、でき上がったのが、『チカットCHIKA+cut』なんです。最初はギャグ的に言っていたのですが、今ではすっかり定着しました(笑)。

チカットは、ハサミでカットしたまとまり感と、ハサミを使いながらもレザーでカットしたような絶妙なニュアンスが両立できるカット方法なのです。そして『なんとなくここをこれくらい』と感覚でしかカットできなかったことを理論的にしたものです。目印もつけられるし、量もはかることができる。残すべきところ、削るべきところ、切ってはいけないところまでも、理論的に落とし込んでいきました。

このカットをするようになってから、まるで外国人のような質感やフォルムが自分でスタイリングでき、3ヶ月経ってもかわいいまま保てるスタイルがつくれるようになったんです。おかげでお客様の来店サイクルは伸びてしまうことにもなりましたが…」

 

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それでもやはり、ホームグラウンドはサロンだと思う

 

—ところで、CHIKAさんは、ここ2〜3年は、ハリウッドやNYでセレブリティのヘアメイクもされていますよね。なぜ、このタイミングでの海外だったのでしょうか?

 

「若いときからずっと海外の最高峰の舞台でヘアメイクをやってみたいと憧れていました。ちょうど3年前、僕がサロンを少し離れても大丈夫と思えるくらい若手が成長してきていたので、『今しかない』と思い、『僕は海外でヘアメイクしたい』とアドバルーンを揚げ始めました」

 

——そこからどのように海外での仕事のチャンスを掴むことになったのでしょうか?

 

「僕は、お客さまのプライベートを自分から聞くことはありませんので20年を超えるお客さまでも何の仕事をしているか知らない方も多くいます。

しかし、アドバルーンを揚げ始めて驚いたことは、僕の憧れていた世界に近い方々がたくさんいらしたんです。これがチャンスの始まりでした。

最初のきっかけはLA在住のお客さま。

『仕事になるかわからないけど、まず、NYファッションウィークに来てみる?』 その一言で、NYへ。到着を連絡すると、待っていたのはファッションショーの打ち合わせでした。

 

コレクションのときはパリでもNYでもミラノでも多くのヘアメイクや美容師が集結しますし、日本からもショーに参加するために自費でヘアメイクに行くサロンさんもいます。

当日、バックステージでは、LAセレブお抱えヘアメイクが仕切り、そのヘアメイクの指名でNY入りしたシカゴのヘアメイクチーム、そしてアウェイな僕でファッションショーのバックステージがスタートしました。

 

メイクルームは各自が好き好きにスペースを陣取り、入ってくるモデルたちのヘアメイクをしていきます。アシスタントがいないのは僕1人。それでも会ったこともないモデルにへたくそな英語で『Hi! Long time no see! How is going? Please have a seat!』と会ったこともないのに声をかけてヘアメイク開始(笑)。数人のモデルを仕上げるうちに僕の周りに、シカゴチームのアシスタントが『君のアシスタントをしたい』『そばで見ていてもいいか』と寄ってきた。自分のボスをほっておいて。自分で言うのもなんですけど、その場の誰より仕事が早いし、美しいと実感しました。

 

そしてショーの開始5分前に駆け込んできた最後のモデルには、責任を取りたくないから誰も手をつけたがらないですよ。

そうしたら例のシカゴチームのアシスタントが、必然のように僕の前にそのモデルを連れてきたんです。もちろん5分で仕上げてモデルを送り出したときは、『Good Job!』拍手喝采をもらいました。

 

>サロンの今後、CHIKAさんの今後

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