オーナーだけが知っているサロン名の本当の価値—Nicole.西村晃一さん、「Red Pepper」から「ReDio」へ!

“西村晃一”というガラスの天井を外したかった

 

 

—サロンの名前を変えることについて、スタッフの方たちの反応はいかがでしたか?

 

やっぱり気合いが入っているというか、ここでがんばんなきゃという気持ちが高まったように思います。名前も大事だけれど、店をつくるのは人。名前が新しくなるという現場に立ち会うことで、「西村晃一のRed Pepper」というイメージから、より自分たちのサロンという感覚を強めてもらえたのではないかなと。「ReDio」は西村晃一のReDioではなく、店長の野田直衣子や、スタッフみんなのReDio。そう感じてみんなで盛り上げていってもらいたいというのがオーナーとしての願いです。

 

—今まで以上にみんなでつくるサロンにするために……。

 

僕も自分を売りださないといけない時期はありましたが、今はそうじゃない。今は人を育てること、チームとしての力を高めていくことに幸せを感じています。ずっと続けてきたクリエイティブな活動や僕の美容に対する姿勢に、シンパシーを感じて集まってくれた子たちが今サロンにいて、これからは、その子たちの元に人が集まってくる段階。そうやって憧れの人や場を、どんどん広げていきたいんですよね。それって、見ていてすごく気分がいいこと。今の自分は、そんな状況を見るのがもっとも気分がいいことだと感じています。

 

 

—「Nicole.」、「ReDio」、「Jurrian-may」、「SUMI」と、西村さんが展開されているサロンはすべて名前が違いますよね。それにもねらいがあるのでしょうか。

 

チームとして目指しているものの本質は同じでも、表現したいこと、やりたいことは、1人ひとり違うと思います。だから「Jurrian-may」、「SUMI」に関しては、それぞれのトップデザイナーに、名前をつけるところから任せました。たとえば西坂多恵がつくる「SUMI」という美容室。西坂のつくるサロンが、僕がつくるサロンと同じであって欲しくはないんですよ。そして、もし10年後に彼女のデザイン感が変わったとしたら、自分の気持ちに従って次に進んでほしい。そのときに「Nicole.」という名前がついていたら、どうしても“西村晃一”という存在に引っ張られてしまうと思うんです。彼女にとっての、西村晃一というガラスの天井を外したかった。そういう理由で、同じサロン名での展開はしていません。「ReDio」も名前こそ僕が決めましたが、この後のほとんどは店長の野田に任せるつもりでいます。

 

>サロンの名前に価値が生まれる瞬間とは?

 

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