想像力を育むことで、世界中を笑顔でつないでいきたい -ねんドルと美容師の関係-

食べ物への執着(!)が生み出したかわいいパン屋さん

 

201507_love_12_3

 

 

特技を聞かれたとき、私はずっと「ねんど」と答えてきました。高校生のころは仕事のためにパンやお菓子を控えていたんですね。食べられないストレスを、食べたいものをねんどで作ることで解消していた時期もありました。そうやって作り続けているうちにパン屋さんができてしまいまして(笑)。

 

食べたときの味が思い浮かぶくらい細かいところまで作り込んでいるところが評価され、個展を開くことができました。「作品を売ってほしい」と言ってくださる方もいたんですが、私はそれよりねんどで作品をつくる楽しさを伝えたいと感じたんですね。それで「ねんど教室」をスタートさせました。

 

いろんなテレビ番組に出演させていただいたことがきっかけで、教室を開くとたくさんの子供たちが私に会いに来てくれています。一方で、何年も小児病棟にいるような、こちらから会いに行かなくては出会えない子供たちもいます。私が国内外でボランティアを始めたのはそのためです。

 

201507_love_12_4

 

東日本大震災が起こったときも翌月には被災地に入りました。最初は自分が役に立てるかどうか不安で涙が出ましたが、ねんどを触っているうちに子供たちに笑顔が戻り、疲れ切っていたお母さんたちの表情も柔らかくなったんです。

 

そのときに確信しました。ねんどを通じて子供の“想像力”を刺激して、関わる人全てを元気にすることが、私の役目なのだと。人を笑顔にする“想像力”があれば、ものを創り出せるし、人を救えるし、友達を傷つけることもしなくなるんじゃないかって思います。そして、世界はもっとやさしくなるんじゃないでしょうか。

 

>美容師を指名しないのは「新しい出会いを楽しむため」

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング