鮮やかなカラーの組み合わせのヒントは洋服? SHACHUが誇る理論派スタイリスト、shinnosukeさんの頭の中を覗いてみた ―トレンドメーカーの「ブレイン解剖」─

 

トレンドの一歩先を行くクリエイティブを生み出す美容師は、どんなヒトやモノにインスパイアされるのか。独自の発想やユニークな感性を持つ人たちに直撃取材し、紐解いていくのがこの企画「ブレイン解剖」です。

今回は、SHACHUのスタイリストshinnosuke(シンノスケ)さんが登場。

アシスタント時代からフォロワー数は10万人を超え、規格外のルーキーとして注目を集める存在です。そして、そんなshinnosukeさんの代名詞と言えばデザインカラー。ビビッドな色の組み合わせが目を引くスタイルの印象から、感覚派の天才肌かと思いきや実は超理論派だそうで…。

日々生み出されるカラーのインスピレーションの源や、ライバルが多いハイトーンが売りの美容師としての考え方など、深堀りしてお伺いしました!

 


 

難しいデザインカラーを「どうやったらできるか」を考えるのが何より楽しい!

 

 

SHACHUには新卒で入社して、6年目になります。デビューはちょうど1年ほど前ですね。

学生時代はメンズカットに興味があって、メンズサロンをいくつか見ていたのですが、いまいちピンと来なかったです。そんな1年生の最後に、母校の卒業生であるみやち(SHACHU代表)の講演がありました。会社の在り方や学生へのメッセージなどいろいろと話してくれたのですが、その中でも「お客さまをハッピーにしたいのなら、スタッフもハッピーじゃなきゃいけないよね」という言葉にズキューン!ときて(笑)。絶対にSHACHUで美容師になろう、と心に決めました。SHACHUの代名詞であるハイトーンのスタイルがもともと好きだったこともありますね。

 

今は女性のお客さまの方が多いですが、メンズのお客さまも増やしていずれは男女半々ずつくらいにしていきたいと思っています。メンズでハイトーンを打ち出している美容師さんは意外と少ないので、そこで他の美容師さんと違いが出せたらな、と。

 

 

Instagramのフォロワー数は10万人ほどで、グッと伸びたのは、2020年です。ちょうどリール機能が追加された頃なのですが、当時、僕はなぜか不具合でリール機能が使えなくて…。出遅れた感に焦りつつも、「リールが使えないから」と言っていても仕方ないし、なんとかして投稿をたくさんの人に見てもらおうと試行錯誤したんです。タグを工夫したり、それまではハイトーンのBefore・Afterだけ載せていたのを、その間の途中経過の工程を載せて写真の数を増やしたり。単色のハイトーンからデザインカラーを増やしたのも同じ時期で、見ごたえがあったのかどんどん認知が広まっていきました。リールも無事使えるようになりました(笑)!

 

 

最近の投稿で特にバズったのは、裾カラーを2色入れたデザインカラー。とくに、抜きっぱなしのブロンドの裾に、オレンジとブラウンの2色を入れたものは、反応がすごくよかったですね。裾カラーはもはや定番のスタイルになっていましたが、それまでは1色のものが多くて、2色入れたスタイルはほとんどなかったからかもしれません。スタッフから「やりたい!」とオーダーされてやってみたらすごく拡散されて、その色味から「キツネカラー」という名前が付きました。

 

キツネカラー

 

お客さまはお任せで来店される方もいますし、「この色にしたい」と明確なイメージがある方もいますよ。僕のインスタの投稿を持ってきてくれたり、海外の方のハイトーンの写真を見せられることもあります。

中には、色が混ざってしまいそうな組み合わせだったり、意図せずベースがくすんでしまいそうな組み合わせもあったりして、結構難しいものも多いですが、その分やりがいもありますね。僕は完全に理論派なので、どうやったらうまくいくか徹底的に考えるのは得意だし、カラーブースで頭を抱えて悩みつつも毎日楽しんでいます。

 

>カラーの組み合わせはファッションからヘアに

 

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