ロンドンの日本人美容師として海外ギャルの心を掴むHACO+ sayuさん#Z世代のスター発掘

 

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激戦を勝ち抜いているのでしょうか?

 

今回は、ロンドンを拠点とするサロンHACO(ハコ)の日本初となる店舗HACO+(ハコプラス)で活躍中のsayuさんが登場。海外ギャル風のラフなスタイルを打ち出し、ご自身のマインドもギャルの精神を宿す傍ら、技術や接客への学びに対する真摯な姿勢の持ち主でもあります。昨年は、初めて渡英し、ロンドンのHACOでもサロンワークを経験したそう。

自分の打ち出すスタイルに合わせて、HACO+に活動の場を移したというsayuさんに、これまでのヒストリーやロンドンでのサロンワークについて伺いました。

 


 

自分の好きなものをブランディングにするため、原宿のトレンドサロンからHACO+に飛び込む!

 

 

今所属しているHACO+は2社目で、新卒では原宿にあるサロン・sikiに入社したんです。スタッフの温かい人柄とホスピタリティに惹かれて、「働きたい」と思いました。

デビューは3年目の後半で、同期の中では一番早かったですね。今振り返れば、すごく順調なアシスタント期間を過ごしていたと思います。ただ、当時は自分をヒロインだと思っていたので(笑)、1回チェックに落ちると、サロンの外の陰で目を真っ赤にして泣いているようなアシスタントでした。

 

私はこの通り、見た目もマインドもギャルっぽい要素を持っていて、sikiでは異質だったと思います。最初にアシスタントとしてついたのが、自分と180度違うナチュラルなテイストを持っている先輩で、お客さまもナチュラルな雰囲気の方ばかり。オーナーがなぜ私と真逆のタイプのスタイリストにつけたのかが最初はわかりませんでしたが、そこで生まれる化学反応によって、人として尖っていた部分が削ぎ落とされていって…気づいたら、ちょうどいい温度感の接客ができるようになっていったんです。オーナーはそれを見越していたのかなと思うと、面白いですよね。

 

 

その後スタイリストデビューして、1年間sikiで働きました。その中で、徐々に、新しい環境に移ろうかなと考えるようになったんです。それまでは、sikiのテイストを取り入れた今よりもキュート寄りのスタイルを作ることが多かったのですが、やっぱり私は、今作っているようなギャルっぽいテイストのあるものが好きだと改めて感じて。自分らしさを全面的に打ち出して、ブランディングを確立させていきたくなったんですよね。

自分のスタイルに合ったサロンで働く方が顧客の方にも喜んでもらえるはずですし、これから美容師としてより多くのお客さまに自分の好きなテイストを提案するには、新しい環境に飛び出した方がいいだろうな、と。

 

すごくいい環境のsikiで過ごすうちに忘れていましたが、もともと海外で働きたいという気持ちもあったので、ロンドンのHACOのことは知っていたんです。そのHACOが日本にお店(HACO +)を出すことを知って、自分もそこに活動の場を移したいと本格的に考えるようになりました。

スタッフを募集していることを知ってSNSで積極的にアピールしたところ、オーナー(Teiji Utsumi氏)とオンラインで話をする機会をいただいて。会話の中でフィーリングが合うと感じてくれたのか、「じゃあ決定で」とその場で採用が決まり、すごく驚きました。日本に初めてできるサロンですし、急なことだったので「本当にやっていけるかな?」と、ビビリな気持ちが出てきて、少し迷ったんですよ。そんなときに、「不変は退化だよ」と激励の言葉で背中を押してくれたのは、sikiの同期でした。

 

>英国ギャルの「かわいい」のルーツを知りたい

 

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