倉田聡子さんが産休復帰と共にNEWサロンBehövをOPEN!「原宿のおばあちゃん美容師」になっても、誰かの“必要”でありたい。

 


妊娠をきっかけに人生と美容師という仕事をどう寄り添わせて続けていくかという課題と向き合うことになった倉田聡子(くらたさとこ)さん。人気デザインサロンで経験を積み、ベリーショートやハイトーンカラーなど独自のセンスで全国から支持を集める女性美容師として活躍していた彼女が選んだのは、「自分のため」のサロンをつくるという道でした。

 

選んだ場所は、原宿・神宮前。17年間、地域に愛された飲食店の跡地に誕生した小さなサロン「Behöv(ベホブ)」には、「必要とされる場所」でありたいという倉田さんの真っ直ぐな想いが詰まっています。開業までの心の動きや、これからの夢を語っていただきました。

 


 

妊娠をきっかけに「自分らしい働き方」を見つめ直す

 



2025年5月に、原宿・神宮前で「Behöv(ベホブ)」という美容室をオープンしました。子どもが生まれたばかりのタイミングでの開業はあまり例がないかもしれません。でも、私にとっては自然な流れでした。

 

 

私はもともと表参道にあった「THE REMMY(ザ レミー)」というサロンに長く在籍していました。デザイン性の高い技術と、空間づくりにこだわるサロンで、代表の上田さんご夫妻(上田竜二さん・イセキリエさん)を中心に、個性豊かなメンバーが揃っています。私はそこで、技術とデザイン力の研鑽に没頭する毎日を送っていました。インスタ経由で全国から来店する方もたくさんいて、カウンセリングから仕上がりまで、ていねいに、そして楽しく日々の仕事と向き合ってきていたんです。

 

そんな中、妊娠がわかったのですが、正直、出産を機にキャリアを手放すつもりはまったくありませんでした。でも現実は甘くなく、体調の変化とともにサロンワークのスピード感についていくのが難しくなってきて。

 

 

時間が経つにつれて体調が変化し、シャンプー台の横を通るのも一苦労に……。体調を見ながら予約数を調整したり、リピーターのお客さまに絞って施術をしたりと工夫しましたが、それでも現場のテンポに追いつくのは大変でした。

 

また、ちょうどその頃、THE REMMYが表参道から代々木八幡に移転するタイミングでもありました。通勤時間が長くなることもわかっていて、「このまま同じ環境で復帰するのが本当にベストなのだろうか……?」と考えるようになったんです。

 

>改めて思う自分のサロンワークスタイル

 

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