コロナ禍でルーティンが壊れたとき、もう一度“自分”を始めたーCocoon SAKURAの習慣 前編―

表参道の人気店Cocoon(コクーン)で、ディレクターとしてサロンを牽引するSAKURA(サクラ)さん。SAKURAさんといえば独自の美意識と、お客さま一人ひとりの「らしさ」を引き出す繊細なデザインで、多くの支持を集め、美容に対して人一倍ストイックで熱い思いを持つ美容師さん。彼女の習慣はすべて、「自分がいい状態でいること」に集結するそう。具体的にどんなことを大切にしているのか伺いました。インタビューは前編・後編の2回に分けて紹介します。今回は前編です。
調子の悪いときは原因を探り、“いい状態”に自分を導く習慣を作る

私の中で、習慣というものの目的はただ一つ、自分が“いい状態でいる”ためのものなんです。自分の中で「こうありたい」と思える状態で、日々を重ねていきたい。それが私の人生のテーマです。
たとえば、休み明けなのになんだか体が重いと感じたとき、「今朝、何を食べたっけ?」「昨夜、何時に寝たかな?」と振り返って原因を探るクセがあります。そういう自分の状態に敏感になったのは、30代前半の頃。ちょうどコロナ禍の前で、外部の仕事もすごく忙しかった時期でした。
休息もあまり取れてなかったので、心も体も不調になりやすかったんですよね。だからこそ、自分のコンディションを整えることに自然と意識が向いていったんです。「朝食が重かったのかも」「睡眠時間が足りなかったかな」とか、毎日の小さなことに目を向けるようになり、いい状態でいれるように自分をコントロールしはじめました。

ちなみに、私が調子のいい状態になれる朝食は納豆や焼き魚など、シンプルな和食が中心。仕事の日はグルテンは控えめにしています。私の場合、グルテンを摂ると体が重く感じたりお腹が張ったりしやすいことがわかったんです。自分が口にするものと体の変化はすごく密接につながっているんですよね。
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