今でも背中を押してくれる、感情を揺さぶられた言葉たち。「限界のその先へ、僕はまだ何色にもなれる」――フリーランス美容師sotaのコトダマ

第一線で活躍する美容師たちの人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回は、原宿を拠点にヘアメイクとしても活動するsota(ソウタ)さんが登場。有名店からスタートし、数店舗を経てフリーランスとなったsotaさんですが、その中で出会った人たちからもらった忘れられない言葉には、どんなものがあったのでしょうか。sotaさんの成長に影響した印象的な言葉について、エピソードと共に語っていただきました。
予想外の激励「お前は天才だから頑張れ」

僕はアシスタント時代、中途でsalon dakota(サロンダコタ)に入社し、3年弱そこでとても厳しく育ててもらいました。叱られるのは日常茶飯事で、褒められることはほとんどありません。コンテストに積極的に参加し、ドリームプラスで武道館まで進んだときですら、特別な言葉はなかったほどです(笑)。
だから代表の小谷英智香さんは、きっと僕なんて気にも留めていないだろうな…なんて思っていました。ところが退社するときに「お前は天才だから売れっ子になると思う。頑張れ」と声をかけてくれたんです。驚きと感激で胸が張り裂けそうになりました。多少なりとも感じていた将来への不安も払拭されて救われましたし、大きな励ましになりましたね。今でも、あの言葉を思い出すたびに胸が熱くなり、また頑張ろうって思えるんです。
希望が見えた言葉「sotaはどんな色にもなれるよ」

dakota時代の僕は、キャラも強みもなく、石ころのような存在でした。インスタも前社から続けていたアカウントを使っていて、自分の作品の世界観をどう発信したらいいのか分からず、完全に迷子になっていました。
当時、教育係として作品撮りやSNSのサポートをしてくれていたのが、先輩の磯田さん(現siki代表・磯田基徳さん)で、よく相談に乗ってもらっていました。あるとき「sotaはどんな色にも、何にでもなれるよ」と言ってくれて。その言葉に希望が見えて、「一度まっさらになって新たに頑張ってみよう」と踏み切れたんですよね。それまでの投稿を全て削除しゼロからの状態で再スタートしました。今でも何かに迷うたびに、「どんな色にもなれる」という磯田さんの言葉を思い出します。おかげで物おじせずにチャレンジできる心を持ち続けている気がします。
>Instagram爆伸びのきっかけになった「sotaさん絶対動画出た方がいいよ!」