GOALD中村トメ吉×松本拓馬スペシャル対談【前編】 運命は再び交わる。松本拓馬、GOALD移籍の真意。中村トメ吉に導かれた挑戦の原点「第二章」

 

2025年8月。

有名メンズサロンの代表として時代を駆け抜け、美容業界の風雲児と称されてきた松本拓馬(まつもとたくま)さんが、突如としてGOALD(ゴールド)への電撃移籍を発表しました。GOALDといえば松本さんが師匠と仰ぐ業界の変革者・中村トメ吉(なかむらとめきち)さん率いるサロン。この決断の裏に、一体、どのような経緯があったのか? 前後編でお届けするインタビューでは、二人の「原点」と「再会」のドラマを深く掘り下げていきます。まずは前編では出会いと絆について伺いました。

 


 

「カリスマになります」ビッグマウス×愛あるお説教の日々だったふたりの若手時代

 

 

―松本さんがGOALDに加入したというビッグニュースが飛び込んできまして、編集部内でもザワつきました。いろいろと聞きたいことが山ほどあるのですが、まず、お二人の出会い、そこから築かれた関係性についてお伺いしたいです。

 

松本:中村さんは僕にとって、4年上の先輩で、新卒で入社したメンズサロンが最初の出会いです。あれから17年くらいになります。中村さんは、入社したてのアシスタントの自分からすると、結構目上の先輩という感じでした。

 

中村:とは言っても、当時はまだジュニアスタイリストだったから、ヘナチョコだったけどね(笑)。

 

松本:床掃除とか普通にしてましたもんね。

 

中村:今でも床掃除はしてるけどね!

 

松本:(笑)。当時はチームごとに仕事をしていて、僕は中村さんとは別のチームでした。だから本来なら仕事上の接点がなくて、話す機会もほとんどなかったはずなんです。でも中村さんは何かと目をかけてくれていましたよね。というのも、僕はこう見えて昔は人間的に尖っていたというか……よく怒られていました。

 

 

中村:松本は、尖りすぎてたんだよ。今でこそ実績があってこのキャラだからうなずけるんだけど。松本が1年目のアシスタントの時から、「テッペン取ります」「カリスマになります」っていう超ビッグマウスキャラで。だから、その暴走を僕が食い止めていた感じ。

当時、2つバックルームがあって、そのうちの片方は技術の相談部屋で、もう片方はお説教部屋。どっちに呼ばれるかでお説教かどうかわかるっていう。松本はよく説教部屋によばれてたよね俺に(笑)。

 

松本:恥ずかしながらそんな感じでしたね(苦笑)。技術やお説教、何から何まで本当にお世話になりました。今の僕のカット技術の基礎はすべて、中村さんが体系づけた理論に基づいて成り立っているんですよ。それに、プライベートでもよく一緒に遊びに行ってもらいました。特に記憶に残っていることでいうと、僕の誕生日に、中村さんがカレーをごちそうしてくれたんですよ。

 

中村:はいはいはいはい! 懐かしいね!

 

松本:野菜がゴロゴロ入っているカレーで有名なお店だったんですけど、僕は実は野菜ゴロゴロ系カレーが苦手で(笑)。「めちゃくちゃおいしいです!」と言いながらしっかり残すという……。

 

中村:本当、そういうところな!!

 

一同 爆笑

 

 

>中村さんの技術を見て、「美容師としてのあるべき姿」を確信した

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング