美容業界で理想のキャリアを築きたい美容学生や転職希望者に向けて、人気サロンの“リアルな採用基準”を紐解く本シリーズ。今回は「COA」にフォーカス。

採用を担当する石井和輝さん、伊藤雄大さんに応募者に求める人物像や面接時にチェックしているポイント、そして“COAらしさ”を大切にした採用の裏側についてじっくり伺いました。

“素直さ・元気さ・継続力”で未来を切り拓く人へ

─新卒採用では、どのようなポイントを重視していますか？

・COAが掲げる三箇条は『素直さ・元気さ・継続力』

石井：まずは素直さ。COAの選考では面接の次にサロンワーク試験があるのですが、役員陣がいない状況でスタッフと接する場面が多くなるため、人柄が如実に見えてきます。そこでの素直な姿勢は重要なポイントです。

次に元気さ、つまり体力面です。サロンワーク試験後、元気に1日を終えられたか、終わった後の挨拶やお礼を元気にできるか。美容師の仕事は体力勝負なので、しっかりチェックしています。

そして、最後が継続力です。高い技術を叶えるための練習はもちろん、SNSでの発信も含めてCOAでは特に大切にしていますね。この３軸は、学生のみなさんにも必ず伝えているCOAの採用の基盤です。

－中途採用では、どのようなポイントを重視していますか？

・COAの理念や教育を学ぶ意欲

石井：アシスタントに関しては、新卒採用と同様に「素直さ・元気さ・継続力」をベースに見ることが多いです。スタイリストの場合は、お客さまの数や、活躍してきたエリアなども参考にしていますね。

それに加えて、COAでは「理念」や「教育」を重視しています。ありがたいことに会社が大きくなってきた今、スタッフ全員が同じ方向を向いて理念を共有しないと、COAとしての軸がブレてしまいます。だからこそ、中途入社の方にも“学ぶ意欲”があるかを特に見ています。「COAの理念、そして技術を学び、成長する意識や意欲があるか」は採用の決め手になっていますね。

－採用担当として思わず好印象を抱くポイントは？

・自分のお客さまを任せたいと思えるか

石井：技術の練習が好きな学生さんは印象に残りますね。「シャンプーが好きで、学校でずっとシャンプーやってます」とか、最近だと「自主練で1000時間やってます」という方もいて。美容師という仕事への情熱を感じられますし、そういう方は「COAに入社してくれたら、自分のお客さまにも紹介したいな」と思えます。また、技術への熱量が高い方はCOAのスタッフとも相性が良いんですよね。

・面接から信念が伝わる

石井：面接を通じて、思いを伝えられることも大事なポイントです。本人の言葉に気持ちが乗っているか否かは、こちらに必ず伝わります。具体的に差が出るのは「絶対にCOAに入りたい」「ここじゃないとダメなんだ」という信念があるかどうか。それだけで、同じトーンで話していても伝わり方が全く違いますし、それを感じられるとぐっと惹き込まれます。

・準備から熱意が見える

伊藤：僕が一番注目しているのはその人の「熱意」で、それが現れるのは面接までの準備の部分だと思っています。特に、スタイルブックはその１つ。装飾の貼り方、写真の切り方、テープの端と端の合わせ方…一つひとつにその人が「こだわったか、こだわっていないか」が見えるんです。気持ちが乗っているスタイルブックはすぐに分かるし、見ると圧倒されますね。

・美容師力が高い

伊藤：スタイル作りのレベルが高い＝美容師力が高い人もやはり記憶に残ります。僕が美容師として現場に立っているからこそ「ここまで上手くなるために、どれほどの努力が必要か」が分かるんですよ。スタイルを見ながら「センスだけでこの毛束を引き出そうとは思わない。すごく考えてるんだろうな」と、そこに辿り着くまでの過程が見え、グッと心を掴まれます。

＞COAに採用される人材の“共通点”とは？