20代男性を中心に、“扱いやすい韓国ヘア”で絶大な人気を誇るフリーランス美容師・しんさくさん。2025年2月に独立し、渋谷を拠点に活動をスタートするやいなや、わずか1カ月後には、マンツーマン施術で月間売上310万円、顧客リピート率98％という記録を叩きだしました。レディースサロンでの下積みから独立という決断に至るまで、彼はいかにして人気美容師というポジションを自力で確立したのでしょうか。休日のしんさくさんを直撃し、成功の裏に隠れ努力と、これからの挑戦を語っていただきました。

いち早く参戦した「TikTok」が転機に

―新卒で入ったのはレディースサロンだったとか。そこからメンズヘアにシフトしたきっかけは？

きっかけは、実はTikTokなんです。アシスタントの頃にインスタのフォロワーがなかなか増えず、「まだ美容師の参加が少ないプラットフォームで挑戦してみよう」と思ってTikTokを始めました。自分の髪を使って有名人のものまねヘアセットを投稿していたら、ある時期から爆発的に伸びてフォロワー12万人超えに。それを見た先輩が声をかけてくれて、特例でメンズ特化デビューが決まったんです。3年目の秋のことでした。

―韓国メンズヘアを打ち出したのも、その頃？

はい。アシスタント1年目の終わり頃から、「これから流行りそうだな」と感じていました。BTSが世界的にブレイクする前の話でしたが、韓国アイドルのヘアセットを投稿すると、海外からの反応が想像以上で。なかには300万回再生を超えた動画もあります。そこから本格的に”韓国メンズヘア”で差別化していこうと決めました。

TikTokをきっかけにYouTube、そしてインスタへとファンを広げていきました、インスタはフォロワー1000人から1.7万人に。3年前から始めた手書きで文字入れした投稿も好評でした。ですが、今はフォロワーを増やす段階は終え、お客さま向けの”ヘアカタログ”として発信しています。

＞施術中は”会話より技術“に集中。それがお客さまが離れない理由