採用担当が語る“本気の採用基準” sand編 共通点は「美容師として売れたい」という熱い思い

美容業界で理想のキャリアを築きたい美容学生や転職希望者に向けて、人気サロンの“リアルな採用基準”を紐解く本シリーズ。今回は「sand」にフォーカス。
銀座店の店長として活躍しながら、sandの採用担当も兼任する河野涼(かわのりょう)さんに、応募者に求める人物像や面接時にチェックしているポイントについて伺いました。東京をはじめ神奈川・大阪・名古屋・鹿児島など全国13店舗を展開する教育型サロンsandの採用の裏側に迫ります。
どんな思いで美容師の道に進んだのかを伝えてほしい
-新卒採用では、どのようなポイントを重視していますか?
・素直さとまっすぐな姿勢
最も重視しているのは人柄です。技術や経験以上に、その人自身の持つ雰囲気や、魅力をしっかり見るようにしています。その人らしさは人それぞれですが、sandの社風に合うのはやはり素直で、まっすぐな人ですね。特に素直さは、sandが特に大事にしているポイントです。それに加えて、「どんな思いで美容師を選んだか」「どんな美容師になりたいのか」という思いやビジョンも確認しています。
─中途採用で重視しているポイントは?
・美容師人生を“もう一度やり直す“覚悟があるか
中途の場合は、新卒以上にビジョンの明確さを重視しています。サロンを変えるという選択は、美容師人生をやり直すようなものと言っても過言ではありません。だからこそ、「なぜその決断に至ったのか」という背景や思いはしっかり聞きます。また描いている夢や目標に対して、「どれだけの情熱を持って突っ走れるのか?」も大切な判断基準になります。そうしたがむしゃらな姿で、既存のスタッフに良い影響を与えてくれたら嬉しいですね。
また現在、中途採用はアシスタントのみの募集になっています。前社でどこまで技術を習得していたとしても、sandに入社後にはシャンプーから学び直してもらう形になります。それでも挑戦したいと思えるのか、その覚悟の有無も確認しています。
-採用担当として思わず好印象を抱くポイントは?
・明るい空気作りができる人
履歴書をしっかり書いている、など基本的な要素ももちろん好印象につながります。その上で1番印象に残るのは愛嬌ですね。ビジュアルの話ではなく、明るい空気感を作れる人に目を引かれます。中には、会場に入ってきた時点で雰囲気の良さが伝わってきて、面接前から「なんか楽しみだな」と感じさせてくれる人もいるんですよ。
sandではグループ面接をするのですが、その人がいたことで場の空気が和らぎ、他の応募者ものびのび話せる──そんなムードメーカーになってくれる人はやはり好印象になりますね。
─逆に、マイナスなイメージを抱くポイントは?
・緊張のあまり言葉数が少ない人
緊張していること自体はマイナスにはなりません。ですが、面接はアピールの場。10分〜15分という限られた時間の中で、どれだけその人のことが知れたか、人柄が見えたかが私たちの判断基準になります。その中で、質問への答えが端的すぎたり、アピールが足りない場合は、どうしても印象が薄くなってしまいます。コミュニケーションを取れるほど興味が湧きますし、採用したいという気持ちも湧くので、頑張ってしゃべるよう意識してほしいです。
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