採用担当が語る“本気の採用基準” SHACHU編 技術よりも、人柄。大切なのは、あなた自身であること

 

美容業界で理想のキャリアを築きたい美容学生や転職希望者に向けて、人気サロンの“リアルな採用基準”を紐解く本シリーズ。今回は「SHACHU」にフォーカス。

自らもトップランナーとして現場で活躍する、代表・みやちのりよしさんに、応募者に求める人物像や面接時にチェックしているポイントについて伺いました。美容業界のハイトーン技術を牽引し続けるSHACHUの採用の裏側に迫ります。

 


 

新卒も中途も、SHACHUを受けるのは覚悟が必要

 

─新卒採用では、どのようなポイントを重視していますか?

 

・時間をかけて進める選考で見える伸び代

 

一番大切にしているのは伸び代です。SHACHUは、書類審査、1次面接、2次面接、最終面接、そこで決めきれなければサロンワーク試験と、選考期間が長いんですよ。ですがロングスパンだからこそ、その人の伸び代の部分が見えてくるんです。

例えばですが、技術がまだ追いついていない人や、受け答えに自信がない人には、僕は「正直ちょっとヤバイね、でも伸び代だね(笑)!」と冗談まじりではっきり伝えることもあります。そこで悔しいと感じた人は、次の面接までに技術を磨いてきたり、自分なりに変わろうと努力して来てくれるんですよ。面接を重ねる中で顔つきや立ち振る舞いが明らかに変わっていく瞬間があります。そうした前向きな変化に、目を引かれますね。

 

・自己実現へ向かうパワー

 

もう一つは、自己実現のパワーです。学生時代に頑張ったことはもちろん大事ですが、それ以上に重視しているのは、「美容師になってから、どこまで本気で頑張れるか」。技術やスキルは、入社してからいくらでも磨けます。逆に、僕たちが変えてあげるのが難しいところがあるとすると、それは本人の持っている前向きさや内側から湧いてくるエネルギーだと考えています。

今トッププレイヤーとして活躍しているATSUYAも、まさにその自己実現の力が強いタイプ。学生時代はフォロワーもそこまで多くなかったし、スタイル作りが突出して得意なタイプでもありませんでした。ただ、ワインディング技術は群を抜いていて、SHACHUに入りたいという思いも強かった。そして面接前に「みやちさん、僕、関西のワインディングの大会で絶対1位になります」と宣言して、その言葉通りに1位を獲ったんですよ。そういう「自分の目標に向かって頑張れる力を持っているのか?」は重視していますね。

 

・ありのままの自分を信じる強さ

 

SHACHUは、つくるヘアデザインも、キャラクターもスタッフによって本当に様々で、いわゆる模範解答がありません。僕はSHACHUをセレクトショップのようなサロンにしたいので、“SHACHUっぽさ”を定義しないようにしているんです。

つまり「こういう子ならSHACHUに入れそう」という基準が一切ない。だから、受ける側からすると、すごく難しいと思います。結局は自分を信じて、ありのままで来るしかないですからね。

ただ、最終的にはそれがお互いのためになると考えています。“SHACHUっぽい人”を演じて入社して、後から鎧が剥がれるなら意味がない。面接で見せる姿と本来の自分にズレがなく、そして美容が好きであること。その2つがあれば、入社後も違和感なく進んでいけるはず。ぜひ素直な自分のままで来てほしいです。

 

─中途の採用で重視しているポイントは?

 

・SHACHUで成し遂げたいことはなにか

 

中途採用の場合、前社でスタイリストとして働いていたとしても、基本的にはアシスタントからの再スタートです。SHACHUは技術力を強みにしているサロンなので、シャンプーから全て技術チェックをして、足りないところは徹底的に鍛え上げます。

それはSHACHUの水準まで引き上げた状態で入客させることが、お客さまはもちろん、その人自身にとってもベストだと思うからです。少し極端な話になりますが、「売上も、お客さまも手放して、それでも頑張れるのか?」「そこまでしても、SHACHUで成し遂げたいことはなにか?」。その覚悟と思いの強さは、しっかり見ています。

 

・入社した日から、SHACHUの一員になるという覚悟

 

もう一つ重視するのは、入社したその日から自分がSHACHUの一員だと自覚できるか否か、です。前社でどんなルールがあろうと、SHACHUにはSHACHUのカルチャーやイズムがあります。そこをきっちり守ってくれる人でないと、うちで働くのは難しいかなと思いますね。これまでに中途で入社したスタッフにも「入社したら、その日からあなたはSHACHUの一員。前のサロンではこうだった、なんて言うのは無しだよ」としっかり伝えています。

 

>完璧に用意してきた作文よりも、あなたの想いを聞きたい

 

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