女の子をかわいくしたくて美容師になったはずが、予期せぬ展開でメンズ客が増えちゃった。そんな女性美容師はけっこう多いのではないでしょうか。せっかくきてくださるお客さま。苦手と思わず、男性のお客さまとの時間も楽しいものにしたいですよね。at’LAV by Belle（アットラブ バイ ベル）の藤原愛莉（ふじはらあいり）さんも、インスタやヘアカタログには一切メンズヘアを載せていないのに、じわじわ男性客が増えている1人。その状況をポジティブに捉えられるようになった気持ちの変化をうかがいます。

Belleなのに男性客比率が5割以上！？

2年半前、Belleに転職したときは、こんなに男性のお客さまが多いお店で働くとは想像していませんでした。いま私がいる原宿のat’LAV by Belleは、他の店舗と比べて圧倒的に男性客が多く、5割以上を占めています。働き始めたときは正直びっくりしました。こんなに店装がかわいいのに、男性のお客さまがたくさんきているなんてって。

あとやっぱり少しとまどいはありました。

自分がメンズのお客さまに対して打ち出していなくても、お店に新規の方がたくさんこられるので、自然と男性のお客さまが増えていきますから。転職前も男性のお客さまは少なくありませんでしたが、特にメンズヘアをつくるのがすごく好きというわけではなかったんです。ただそんなとまどいも男性のお客さまを見ているうちに、すぐに消えていきました。

おしゃれなメンズ客の存在が男性客へのイメージをガラっと変えた

at’LAV by Belleの男性のお客さまが、みんなとてもおしゃれだったんです。店長の小林をはじめ、先輩たちのそれまでの取り組みがあったからだと思いますが、男性のお客さまたちが美容師からの提案や、ヘアチェンジを楽しみに来店してくださっているのもすごく伝わってきました。

そんなお客さまたちの様子を見て、それまで抱いていた男性へのイメージががらっと変わりました。メンズ客というと伸びた髪をカットするとか、メンテナンスをするというイメージだったのですが、私もこんなスタイルをつくりたいし、メンズのお客さまをおしゃれにしたい！ 自然とそう思うようになりました。

＞女性美容師的メンズ客の楽しみ方とは？