採用担当が語る“本気の採用基準” SHACHU編 技術よりも、人柄。大切なのは、あなた自身であること
完璧に用意してきた作文よりも、あなたの想いを聞きたい
─採用担当として思わず好印象を抱くポイントは？
・心からの言葉を素直に口に出せる人
未来への希望や自信から出てくる前向きな言葉を言える子は、やっぱり目立ちますよね。面接用に用意したテンプレートの言葉よりも、「普段からそう思ってるんだろうな」と感じられる素直な気持ちを伝えてくれた方が、こちらにも刺さります。
僕は、あがり症の人ほど用意しすぎない方がいいと思うんですよ。緊張すると、用意してきた内容って結構飛んでしまうもの。事前に準備した作文を思い出そうと視線が泳いだりすると、こちらも「そんなことが聞きたいわけじゃないんだけどな」と思ってしまいます。たとえ、話す順番が整っていなくても、思ったことを素直に話してくれる方が嬉しいですよ。頭の整理ではなく、心と気持ちの整理をしてきてくれたらと思います！
─逆にマイナスなイメージを抱くポイントは？
一番気になるのは、ファッションですね。面接はいわば勝負の日で、憧れのサロンへのプロポーズのようなものだと思っています。そういう一世一代の日に、服を選んだ意図が見えないと「それ、本当に一張羅？」と思ってしまいます。やっぱり、服は自己ブランディングの１つだから。
たとえラフな服装だったとしても「これが自分のスタイルです」というこだわりがあるならもちろんOKですよ。でも、ファッションに関しては、応募要項に「面接には一番おしゃれな服で来てください」と明記しています。それなのに、あまりに適当な服だと「ちゃんと募集要項を読んでくれたのかな？」と心配になります（笑）。
－採用された方に共通している点はありますか？
・人懐っこさや、自然な愛嬌
共通しているのは、人思いで、自然な愛嬌を持っていることですね。中でもSHACHUが重んじているのは、良い意味でのポップさ。外部の人からも「SHACHUのスタッフって可愛いですね」と言われることが多いです。それは、容姿ではなく人柄の話だと思うんですよね。
それを特に感じるのはクレームの少なさです。難しい施術が多いサロンにもかかわらず、クレームは年間を通して1件あるか、ないか。それはスタッフの気遣いや愛嬌、接客などの姿勢がお客さまとの信頼関係に起因していると思います。
もちろん中には、引っ込み思案の子もいますよ。ただ、それは欠点ではなく、相手をよく観察し、傷つけないよう配慮できるという強み。相手の出方を待てるのは優しさの一つだし、引っ込み思案はつまり聞き上手ということなので、そういう人こそ美容師に向いていると思います。周囲をよく見て洞察できる人も、チームに欠かせない存在です。
─採用残り枠1名に対して、最終候補者が2名。最終的な決め手は？
その時の応募者の属性にもよりますし、色々なパターンがありますよね。うちはとにかく優しい子が多いので、既存のスタッフとのバランスや相性はかなり気にします。
SHACHUでは、最終面接でも決めきれない場合にのみ、サロンワーク試験を実施しています。リアルな人となりと、SHACHUという環境にその人がフィットするか否かが如実に見えるからです。ただ、一度サロンワークに入ってもらうと「仲間」という感じがしてしまって。よっぽどNGの場合以外は採用したくなっちゃうんだよね（笑）。
─最後に、新卒・転職者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
せっかく美容師になるなら、夢のある場所でやってほしいなと思います。サロン選びって、要はステージ選びです。自分がどこで夢を叶えるかってすごく大事なこと。ひと口に美容師と言っても、さまざまなフィールドがあります。SHACHUの場合はカラーが強くて、こういうキャラクターが揃っていて…って特徴があるけど、全く違う武器や強みを持ったサロンもたくさんある。どんな人たちの仲間になりたいか、しっかり選べたら良いですよね。もしうちを目指してくれるなら、共に頑張って、あなたの夢を叶えましょう！
- プロフィール
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SHACHU 代表
みやち のりよし
都内の有名サロンを経て、2014年4月、渋谷にSHACHUを設立。2016年12月には2店舗目であるSHACHU -SHIBUYA JINNAN-をオープンさせる。ユニコーンカラー発祥サロンでグラデーション・ハイライト・デザインカラーなどを用いたハイトーンカラーが圧倒的な支持を集めている。最近では全国セミナーやヘアショーなど海外からのオファーも多数。
IG：＠miyachinoriyoshi
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