30over美容師に聞いた、自分はもう若くないと悟った瞬間エピソード10選

純真無垢な一言に思わず言葉を失う…月日の流れの速さを実感した話(47歳/男性)

 

昨年、新卒のアシスタントが入社してきたときの話なのですが、スタッフみんなで新人歓迎会と称して飲み会に行きました。そのとき、飲みながら各自で自己紹介をしました。

 

僕が「美容師歴26年の、店長の〇〇です」と自己紹介をすると、新卒のアシスタントが「26年目、ってことは46歳とかですか?」と驚いた表情で言うんです。「う、うん。46歳だけど、どうかした?」と答えると、「うちの親と同い年なんですね」って言うんです。

 

 

「うちの父、46歳なんで」と太陽のようなまぶしい笑顔で、ニコニコとしゃべる新卒の子を見て、僕は言葉を失ってしまいました。親と同じ歳!? 今まで美容師をやってきて、初めて従業員の親と同じ歳と言われました。ついにそんなに歳を取ってしまったのか…。自分の子どもはまだ高校生だから、そこまでの実感が湧かなかったけど、結婚や出産が早い人だったら、もう自分の子どもが社会人になっていてもおかしくないんだと実感しました。歳を取ったな…と感じた瞬間でした。

 

 

イタいって言わないで! おじさんの悪あがきを受け入れて(涙)(39歳/男性)

 

最近、アシスタントが何を言っているかわかりません。「エモい」という言葉が流行ったあたりから、若い子の言葉がわからなくなってしまいました。

 

「エグっ!」とか、今なら意味はわかるけど、自分が使うのはためらってしまうんです。言葉の意味がわからず話題に入れないときも多いです。若いお客さんだと、アシスタントとお客さんで話が盛り上がってしまい、担当の自分が静かにほほ笑むだけになってしまっている自分に気づいたときに、本当に老いを感じました。

 

「自分はもう若くない。でも若くあり続けたい…」。僕は必死に若い子の言葉を勉強して、恥を捨てて同じように使うようにしたんです。すると、先日若いアシスタントたちに混ざり、若者言葉を使っていたら、「先輩、おじさんが若い子の言葉を使っていると、無理して頑張っているおじさんって感じでイタいっすよ」と言われてしまったんです。もう自分は若い子の言葉を使うことも許されないとわかったときに、歳を感じてしまいました。イタいおじさんにはなりたくない!

 

 

>店内のBGM――。そっとボリュームを下げてしまう自分がいます

 

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