スーパーポジティブは性格じゃなく仕組みだ! 10カ月で売上200万アップしたACQUA最年少副店長・坂内諒太朗 SNS毎日更新×毎週撮影×モデルハント当たり前を“仕組み化”して結果に変える

表参道の有名サロンACQUA(アクア)で、2025年5月に26歳という若さで副店長に昇格した坂内諒太朗(さかうちりょうたろう)さん。デビューからわずか数年でのスピード昇格と売上約200万アップの背景には、「当たり前を当たり前にやり続ける」という信念と、関わる人すべてを幸せにしたいという前向きなマインドがあります。今回は、その原点から売上の伸ばし方、副店長としての姿勢、そしてこれからの目標についてお話を伺いました。
美容師の原点は「鏡越しで見たお客さまの笑顔」

両親も祖父母も美容師。長野県でそんな環境に育った僕は、物心ついた頃からサロンが生活の一部でした。中学生の頃には実家の手伝いをしながら、鏡越しにお客さまの表情が変わっていく瞬間や、「ありがとう」の一言に家族が報われる背中を何度も見ていたんです。
髪を切ることは、ただ“カタチを整える”行為ではなく、人の気持ちや一日を前向きに変える力がある。美容師をやるなら日本の第一線で学ぼうと決め、ベルエポック美容専門学校(原宿校)へ進学しました。

就職先の基準は「自分の大切な人を安心して呼べるサロンかどうか」。初めてACQUAを訪れたのは、真夏の表参道店でした。汗だくで入店した僕に、受付で冷たいおしぼりとうちわ、そしてお水をすぐ差し出してくれたんです。
技術の高さはもちろん、店内の清潔さ、シャンプーの丁寧さまで、空間と人の在り方がすべて一流。学生の僕に対しても揺るがない接客姿勢を体感し、「ここなら家族や友達を胸張って案内できる」と確信しました。
入社6年、最年少で副店長へ

2019年に新卒で入社し、2022年にルーキースタイリストとしてデビュー。翌2023年には表参道コレクションに出演し、2024年にスタイリスト、そして2025年に副店長へ。入社6年目での最年少昇格でした。ただ、スピード昇格は狙っていたわけではなく、「積み重ねてきたことの結果」だと思っています。
デビュー前、上司から「1カ月、毎日カットモデルを呼べ」と課題を出されたことがあります。その日から僕は、営業後に渋谷へ出て、モデルハントをルーティン化しました。とにかく1人見つかるまでは帰らない。声のトーンを落として低姿勢で話す、相手の不安を先回りして言葉にする、そして自分の世界観が伝わるInstagramのページを開いて見せるというこの3点を徹底しました。モデルハントの最中は「なんでこんなことをやらされているんだ」と思ったことも(笑)。でも、断られても「じゃあ次は何を変えよう」とすぐに前向きに転換できるようになったんです。

その甲斐もあって、スタイリスト昇格後の10カ月で売上を200万円まで伸ばしました。売上アップの秘訣は「仕組み化」と「徹底」。まずSNSは「毎週撮影・毎日発信」をルール化。Instagram、TikTok、ホットペッパーを使い分け、朝はストーリー更新、移動中はホットペッパー、夜はTikTok。モデルハントで身につけた力を、そのまま発信の習慣へと置き換えました。
