二十歳の頃、どう過ごしてた? Belle 藤原愛莉さんの二十歳の頃。
─当時を振り返って、もっとこうしておけば良かったと思うことはありますか?
もっと貪欲に、先輩に色々なことを聞いておけば良かったなと思いますね。聞けない環境だったわけじゃないですけど、「1回でちゃんと覚えなよ」っていう空気があったし、私自身、1回聞いたらそれで理解しなきゃいけないと思ってた。でも人間、1回で全部を理解するなんて無理で、やっぱりわからないところは残るんですよ。
かと言って、後輩が入ってきたら「今さらこんな質問できない」「それは去年聞いておくべきじゃん!」なんてことがどんどん増えていって。だから、最初のうちからもっと貪欲に、わからないことはわからないと言って、先輩を頼れば良かったなと思います。

─「今さら聞けない」と思ったことは、独学で身に付けたんですか?
そうですね。練習する中でコツを掴んだり、講習やセミナーに行くのはもともと好きだったので、休日や営業後によく参加して疑問を解消していきました。今は、そういう技術の情報もwebで見られるものが多いですよね。手軽だし、どこでも情報が得られるのは素晴らしいんですけど、生で見る大切さも改めて感じています。
それこそ、私は二十歳当時から色んなサロンの講習に足を運んで、実際にその場で見て、直接話を聞いていましたが、本当にやっておいて良かったと思うんですよ。東京に来てから、ありがたいことにセミナーを任せてもらうことも増えましたが、あの時に足を運んで自分の目で見ていた経験が今に活きていると感じます。
二十歳のみんなへ

私がアシスタントだった頃とは時代が変わっていて、今の子達の方が、自分が頑張りたいことや、将来どんなことをしたいっていうビジョンは明確に持っているように感じます。
その反面、弊害もあるように感じていて、SNSがあることで、思い描く将来像や選択肢が溢れちゃっているんだと思うんですよね。どれも光って見えるから、どうしても迷ってしまう。だからこそ、自分はどういう美容師になりたいのかを一つ持っておくと、方向性がぶれにくいと思うんです。私自身は、撮影がしたい、業界誌に載りたい、コンテストに出たい、という憧れがあって東京に出てきました。その気持ちが、東京に出てきてからの自分を支えてくれたように思います。
もちろん、働くうちに最初に抱いた目標と違うことに興味が出てくるのは仕方ないです。それでも、「自分はどんな美容師になるのか。数年後、どんな風にお客さまに接しているのか」を考えながら過ごしてみると、毎日の見え方が違ってくると思いますよ。

それと、美容学生の子たちに伝えたいのは「寝なくていいから、いっぱい遊んで!」です(笑)。
最近は、美容学生の頃から、朝も夜も練習したり、コンテストの優勝を目指して頑張る学生さんがたくさんいて、本当にすごいなと思っています。でも、厳しいことを言うようですが、美容学校のコンテストで優勝したことがあっても、日々のサロンワークに落とし込めるかと言われたらすぐには難しい。入客するのはまだ先だし、お店に入ればそのサロンの技術を一から学ぶことになります。それに、いざアシスタントとして働き出したら、否が応でも練習漬けの日々が始まるんですよね。
だから、学生のうちは学生だからこそできることや、遊びを本気でやるのがおすすめ! 私も、もっと寝る間を惜しんで遊んでおけば良かったなあと思うくらい(笑)。
ただ、それは学校のことを疎かにしてOKということではなくて。授業やテストはちゃんと受けて、やる時はやる、遊ぶときは遊ぶってメリハリをつけて毎日を送ってみてください。その時の経験は、働き出してからもお客さまとの会話などですぐに活かせるはずだから!
★Extra Contents
お金がないアシスタント時代、よく食べていたものは…?

(文/リクエストQJ編集部 撮影/菊池麻美)