apishのメンズヘアを牽引!老舗が挑む、新たな伝説。山崎恭平プロデューサーが描いたØVARL誕生の軌跡
オープン初月から予約殺到。社内売上No.1に

――努力を積み重ねてお客さまが爆増し、『ØVARL』の立ち上げにつながったんですね。
まさかメンズサロンができるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。お客さまにとっても来店しやすくなったと思います。立ち上げ当初は「もっと頑張らなきゃ」という思いで、枠数を増やし、営業時間を過ぎてもサロンワークを続けていました。オープンからの5カ月間は、倉持(ØVARL by apish/トップデザイナー倉持翔平)と二人で10席を埋め、月400万円ほどの売上を上げていました。とにかくがむしゃらでしたね。メインアシスタントについてくれた横田(横田結希)がTikTokでバズったことに刺激を受け、僕もTikTokをスタート。そこから社内の「売上伸び率」でトップを記録し、ナンバーワンになることができました。今は枠数を少し減らしていますが、おかげさまで売上トップを維持できています。

山崎さんの元メインアシスタント、横田結希さん(写真左)
――トップを保ち続けているのはすごいですね。現在は、どんなスタイルを提案しているんですか?
パーマというと「横に広がる」「束が太くなってハネる」「毛先がクルクルして扱いにくい」といった悩みを持つ方が多いんです。そこで僕は、毛先がハネず、クルクルしないのにしっかり決まる――そんなスタイルを打ち出しています。細かく散るようなパーマですね。ベースカットはもちろん、薬剤選びや巻き方にも工夫を凝らしています。うちは学生さんも多いですが、僕のお客さまは20代後半から40代前半が中心。世代を問わず「カット&パーマ」が一番人気です。

――山崎さんは、講師としても活躍されてますよね。
はい。先日初めて、apishのパーマアカデミーで講師を務めました。メーカーさんの外部セミナーでは名古屋・大阪・仙台・北海道と各地を回らせていただき、地方で教えるという夢も叶いました。嬉しかったですね。メンズパーマを始めた当初は仕上がりをイメージして巻いていたのでパターンがなかったのですが、講師をするにあたってパターン化しました。教えるのも楽しいですが、今は自社商品の開発にも力を入れています。すでにグリースを販売していて、次はワックスの発売を予定しています。今後もさまざまな商品を作っていきたいです。

――ますます楽しみですね。現在、ØVARLのスタッフは何名いるんですか?
2店舗で17名です。最近はメンズ志望のスタッフが増えていて、女性スタッフも3人在籍しています。アシスタントも順調に成長しているので、サロンとしてのポテンシャルはまだまだこれから。みんなで力を合わせて、apishならではのメンズヘアをさらに盛り上げていきたいと思っています。

- プロフィール
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山崎 恭平(やまざききょうへい)/『ØVARL JINGUMAE』プロデューサー兼店長
東京都出身。早稲田美容専門学校卒業後、apishに入社。3年3ヵ月でスタイリストデビュー。SNSでメンズヘアを発信し、一躍人気スタイリストに。2022年11月、apish初のメンズサロン『ØVARL by apish』が誕生。メンズヘアを牽引するプロデューサーとして活躍し、2025年4月、2店舗目の『ØVARL JINGUMAE』がオープン。
Instagram:@_kyoo102_
(文/織田みゆき 撮影/宮崎洋)