fifthグループ代表木村允人さんのびよう道 ~堕落から革新へ!超高収益・高還元企業をつくり、幸せな美容師を増やす〜
「主観・客観・俯瞰でものごとを見ろ!」刺さった一言

人生の転機になったのは、fifthのコンサルに入っていたMagico(マジコ)の上原潤一郎(うえはら じゅんいちろう)さんとの出会い。上原さんはスタッフを幸せにしながら、店舗の生産性を高める天才。「主観・客観・俯瞰で物事を見ろ。客観的に、俯瞰で物事を見たら、周りはどう思うかって考えて行動しろ。言葉を選べ」って言われて刺さったんですよ。
当時の僕は主観ばかり強くて、客観・俯瞰が足りていなかった。客観・俯瞰の力を伸ばしたことが、その後の店舗オペレーションやマーケティングへとつながっていきました。
やる気スイッチが入ってからは、毎晩カラーとカットのモデルを入れて、終電までやっていました。 実戦で人とコミュニケーションを取って、その人に合わせたメニューを考えたり、どうやってリテンション(顧客維持)させていこうかなとか、そういうことをずっとやってました。

自分でシャンプーしたり薬剤を塗ったりしながら気づいたのは、サロンワークの効率を高める新しい体制です。店舗の生産性を最大限高めるために、何が最適なのかわかるようになったんです。
そうなると、アシスタントにシャンプーやらせて自分はタバコ吸ってるような、昔の美容師文化が許せなくなるんですね。たとえば、スタイリストがバックヤードで休んでいる時間に、自分でシャンプーやパーマの準備をすれば、空いた5分や10分で別の作業を一緒に進めたり、みんなのヘルプができたりと効率的に動ける。その積み重ねが大きな差につながるんですよ。
手間がかかるツイスパで最高の生産性を上げられる理由

スタイリストデビュー後は、先輩たちを一気にぶち抜いて月300万円は売上げられるように。でも、僕は「スタッフみんなが稼げる」ことが絶対に大事だという思いから、マーケティングを徹底的に研究したんです。
fifthがブレイクする前、メンズサロンの集客はSNS一本足打法でした。そこで、僕たちはホットペッパーを研究し、SEO対策、顧客心理を抑えて、わかりやすい商品設計、再現性が高いツイストスパイラルパーマの商品化などに取り組んで、集客から商品提供まで一つの線で結びました。これで集客が圧倒的に強くなったんです。

一般的に、スパイラルパーマは難しく、施術時間がかかる技術です。そこで僕たちは、「どうすれば最少の手数で、喜ばれるパーマを作れるか」を徹底的に考えました。
まず、日本人特有のネガティブポイント、たとえば8割の人が絶壁頭だから、「どうすれば絶壁を解消できるか」と考えた結果、ハイウェイトの刈り上げを取り入れて解決することに。その上で、頭に丸みを出すように半分以上を刈り上げ、グラデーションを作り、トップの長い部分だけにスパイラルパーマをかける。パーマを巻く範囲が最少限だから当然ワインディングにかかる時間は短い。巻き方も1~2パターンに絞り、回転率を高める方法を開発して商品化したんです。
この手法をスタッフにも落とし込むことで、みんなができる技術にしました。これが、僕たちのサロン全体の効率やお客さまの満足度を大きく向上させたんです。
