「ハサミを置いても、美容は終わらない」笑顔をつくる場所を、経営というステージでデザインするHAVANA group 塩澤宏のびよう道

考えるより動く。”チャレンジこそが、若さの証

 

 

これまで僕がずっと大事にしてきたのは、「考えるより、まず動く」ということです。

うまくいくかどうかなんて、やってみないと分からない。最初のサロンでも、経営者になってからも、結局それが一番の近道でした。

最近は、情報過多になり知ってるだけで、動けなくなっている若手が多い気がします。

「失敗したらどうしよう」「誰かに何か言われたら嫌だな」とか。でも、行動しないと何も始まらない。トライの回数こそが若さの証です。失敗を恐れず、挑戦を重ねている人が、いくつになっても一番若い。僕自身、これまでに失敗は山ほどしてきました。ルール変えてみたり、SNSで新しい発信を試したり、途中でやめたこともたくさんあります(笑)でも、やってみなければ「自分に合うかどうか」も分からない。結果よりも、その挑戦の過程で出会う人や学びのほうが、ずっと本質的価値があると実感しています。

 

 

うちのスタッフにもよく話すんですけど、美容って、結局”人を笑顔にする仕事”。お客さまにとっての笑顔をつくるには、まず自分がワクワクしていないと、相手を笑顔にできない。これって、魅力だと思うんですよね。だから、「自分がどう生きたいか」を考えて動いてほしい。それと僕は、ライフワークバランスって言葉が流行っていますが、何者かになりたかったら「プライベートと仕事を分ける必要がない」って言っています。自分で選んだ好きな仕事を通じて人生が豊かになる。その感覚を持てる人が、長くこの業界で輝ける。これは多分、間違いないです。

 

 

一人前を決めるのは自分じゃなくて、世の中

 

 

僕はまだまだ自分のことを”一人前”だと思ったことはないです。

美容師でも、経営者でも、終わりはないと思っています。

人って、関わる人の数だけ成長できると思う。お客さま、スタッフ、ステークホルダー、家族、友人……関わる人が増えれば増えるほど、自分の視野も広がるし、責任も大きくなる。

だから、どれだけ経験を積んでも「一人前」とは言えない。

むしろ、そう思った瞬間に成長が止まる気がします。

 

 

経営者になってからは一人前かどうかを決めるのは”自分”じゃなくて”世の中”だと思います。

美容師ならお客様、経営者なら市場。選ばれるかどうか、求められるかどうか。

多分、それがすべてです。だから今も、「まだまだだな」と思っていますし、5年後も10年後も30年後も、世の中に必要とされる存在であるために。僕は、これからも挑戦し続けます。

 

プロフィール
塩澤 宏(しおざわ ひろし)/『HAVANA group』CEO

都内有名サロンでスタイリストとして活躍しながら、26歳でブランドプロデュースを手掛け、サロン代表に就任。7店舗を立ち上げる実績を積み。
2019年4月、HAVANAを立ち上げ。後、関東、福岡、沖縄、大阪と出店。
2025年現在はグループで50店舗以上展開。
Instagram: @shio_havana

 

(文/外山武史  撮影/菊池麻美)

 

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