【13万人のフォロワーが消滅!】フリーランス美容師・深町隼輔の“ロジカルに成長する力”。SNSが消えても、想いは消えない!運命の出会いと不屈の挑戦。

 

“誰でもわかるカット理論”と、理想のウィッグ開発

 

 

――25歳でフリーランスになった理由は?

 

ALBUMで教育を担当していたときに、練習用ウィッグの質に疑問を感じて。毛量も長さも足りなくて、現場に近い練習ができない。もっといいウィッグがあればいいのに、と思っていたんです。「ないなら自分で作ろう」と思い立ち、そこからウィッグ開発を始めることにしました。フリーランスの方が動きやすいなと思ったので、退社することに。

 

 

ウィッグに関して最初はまったく知識がなかったので、中国の工場をリサーチしました。そこから複数の工場に直接連絡し、品質の良いところを選定。僕のお客さまの中に中国人の方がいらっしゃったので、事情を伝えて通訳をお願いしました。そのお客さまが一緒に現地まで同行してくれたのですが、代理店を挟まないぶん、細かく要望を伝えられましたし、交渉もスムーズですごく助かりましたね。今はサンプルを調整中で、来年4月の完成を目指しています。

 

ウィッグ開発の進捗も、SNSで発信しています。利益重視で始めたわけではないんです。カットを教える機会が多いので、上達するためにはウィッグの品質も大事だと常々感じていて。このウィッグが “必要な人に届けばいい”という気持ちで取り組んでいますね。

 

 

 

――消えたInstagramのアカウントは、ウィッグカットの動画が人気でした。

 

最初は、「日本人でこれやってる人いないな」と思って始めたんです。日本人美容師のSNSは集客を意識した投稿が多いですが、どうせやるなら誰かの学びになる方がいいなと思って。それで展開図をつけて投稿したら、そのうち1本が100万回再生まで伸びて。そこから1年でフォロワーが13万人まで伸びたんです。

 

僕のカットは、“誰でもわかるカット”をコンセプトにしているんですね。感覚で教える美容師さんが多いですけど、僕自身は理論で学んできたタイプ。おそらく、9割の人は理論で学びたいと思っているはずです。だからこそ、手数を減らしてロジカルに説明するようにしています。とにかく、わかりやすさ重視ですね。

 

 

 

――サロンでは、外部の人にカットレッスンもされているそうですね。

 

はい。月4〜5回ほどインスタのストーリーズで募集して、連絡をくれた方に教えています。来年から、本格的にレッスン活動をしていこうかなと思っていて。今後の展望として、出店は今の段階で考えていませんが、自分のステージは上げ続けたいなと思っています。いずれ家庭を持ったときに子どもには良い教育を受けさせたいですし、老後は年金に頼りたくないという思いがあるので(笑)。美容師としての価値を更新し続けて、自分の可能性を広げながら業界に貢献していきたいですね。

 

 

 

プロフィール
深町 隼輔(ふかまちしゅんすけ)さん/フリーランス美容師(Period.)
1998年、福岡県生まれ。大村美容ファッション専門学校美容科卒業後、都内大型店を経て、京極琉のサロンへ。その後、ALBUM銀座店で副店長を務め、25歳で独立。東京・赤坂のPeriod.を拠点にフリーランス美容師として活動開始。高品質な練習用ウィッグ開発に取り組みながら、サロンワークでは”色気を出すレイヤーカット”を打ち出し、数多くの顧客をかかえている。
Instagram:@shun_hair0123

 

(文/織田みゆき 撮影/宮崎洋)

 

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