【NOUe・土田哲也】売上最下位からの逆転劇。紆余曲折を乗り越え、理想の実現に向けて走り続ける原動力と戦い方

 

理想のサロンを作り、新たな価値の提供を





ーーお店をつくる上で、こだわった点も教えてください。

 

今までにないサロンを作りたかったので、お客さまに”特別な空間”を感じてほしいとい う思いから、細部まで工夫しました。例えば、セット面はドライヤーやアイロン、 iPadやカラーチャートや商品なんかも全て収納できるようにしていて、おすすめの商品はすぐにお見せして、ご提案できるようにしています。また、ウォーターサーバーやコーヒーマシンも全て収納し、外から見えないようにしているんです。

全ての什器をオーダーメイドで設計し、視覚的にコードレスにする事でミニマルな空間演出となり、機能的な収納により働き手のパフォーマンスの向上を目的としています。コーヒーマシンは、高級ホテルで提供する本格的なエスプレッソマシンなんですよ。ホスピタリティのひとつとして、無料で美味しいコーヒーを提供しています。 





さらにコスメカウンターを設置して、お客さまがお帰りの際に化粧品をお試しいただけるようにしていて。お客さまのご要望に応えられるようにディーラー5 社と契約し、ヘアケア商品だけでも4つのブランドを入れているんです。スタイリング剤やカラー剤をはじめ、ドライヤー、アイロン、メイク用品など、すべて厳選商品を置いています。スタッフの働きやすさにもこだわって、どんな剤を使っているのかが一目瞭然になるラボを設計し、機能性も重視しました。 

 

 

 

――土田さんのこだわりが詰まっていますね!教育も含め、どのようなサロンを目指していますか?

 

一流のサロンを作りたいです。”一流”というのは人によって捉え方が違うと思いますが、 僕の場合は技術・デザイン性・似合わせ・接客力・ホスピタリティの 5 角形が、すべて 揃っているのが理想。デザインがよくても似合っていなければ意味がないですし、接客 が良くなければお客さまの真のニーズは引き出せないですよね。また、お客さまが「ずっと通い続けたい」と思えるホスピタリティも必要です。これらが揃っているサロンっ て、なかなかないんじゃないかなと思っていて。

この 5 角形を実現する為には1からの教育、DNAの継承が必要だと感じ、採用は若手をメインにし、そのノウハウを日々の教育に落とし込んでいます。いずれは新卒採用のみにするつもりです。

今年と来年は、スタッフを育てたり、プロデュースに力を入れる期間として取り組もう と思っていて、そのためにコンテストの審査員やオンラインサロンなどの外部活動は一旦ゼロにしました。教育に力を注ぎ、今までにはない新たな価値のサロンを作っていくつもりです。



プロフィール
土田 哲也(つちだてつや)/『NOUe』代表
東京都出身。山野美容専門学校卒業後、都内2店舗を経て、2025 年1月表参道に『NOUe』をオープン。日本人の髪質、骨格、顔型を研究し、似合わせるためのオリジナル理論を確立。上質で洗練されたスタイルを作り上げる達人で、国内外でのセミナーでも活躍。現在は、サロンワークを中心にスタッフ教育とサロン運営に全力投球している。
Instagram:@tetsuya.t.noue



 (文/織田みゆき 撮影/松林真幸 MIKAN inc.)

 

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