二十歳の頃、どう過ごしてた? orente 表参道 by rcid 大野道寛さんの二十歳の頃。

 

アプリ版『リクエストQJ』4月号で掲載中の「二十歳の頃。」をwebでも特別公開!

成人して、大人としての第一歩を踏み出す年齢であり、多くの美容師さんにとっては、美容師人生のスタートでもある二十歳。

今、業界で活躍するみなさんは、当時どんなことを考え、どんな日々を過ごしていたのでしょうか?

今回は、orente (オリンテ)表参道 by rcid(レシッド)の代表を務める、大野道寛(おおのみちひろ)さんに二十歳の頃のお話を伺いました。

 


 

二十歳の頃、どう過ごしてた?

 

 

 

─二十歳の頃、大野さんはどんな日々を過ごしていましたか?

 

やる気の塊でした。友達はみんなバイトしていたけど、僕は学校がある日はバイトは入れないと決めて、残って練習していましたね。17時に授業が終わって、何か食べて、そこから学校が閉まる21時までずっとやっていました。

やる気の源は、単純に楽しさ。最初は当然できなかったことも、続けていると出来るようになる。それがとにかく楽しかったんですよね。

 

─アシスタント時代も、変わらず楽しさはありましたか?

 

そうですね、働き出して少しずつ楽しさのベクトルは変わりましたけど、根本は今も変わっていないです。

1年目は、朝7時から朝練、営業後は0時半まで練習…という毎日でした。ハードだったけど、自分なりに楽しさを見出してやっていたと思います。ただ、またやりたいか?と言われたらもう二度とやりたくはないです(笑)。

もちろん、先輩もめちゃくちゃ厳しかったです。何をしても怒られるんですよ。お客さまから見えない通路に呼び出されて、厳しく指導を受けるのが日常茶飯事でした。

 

 

─その頃、特に力を入れてやっていたのはどんなことでしたか?

 

カリキュラムのことしか考えていなかったですが、進みは遅かったです(笑)。今考えると、7時から0時まで立ちっぱなしだから、体力が持たなくて集中できていなかったんですよ。同期の体力おばけみたいな人ほど先に進んでいきましたね。僕は寝ないと駄目なタイプだったこともあり、少しずつ差がついていきました。

 

でも、アシスタント時代に一つ、僕の転換点になった出来事があったんです。当時、一つ下に正直ちょっと扱いづらいな…と思っていたすごくマイペースな男の子がいました。でもある日、その後輩と一緒にディレクターに呼び出されて「お前たちはなんでそんなにマイペースなんだ」と怒られたんです。「え、俺こいつと一緒なの!?」と衝撃で(笑)。そこから改めてスイッチが入り、一気に進みが早くなりました。最終的にトップアシスタントと言われるフィールドまで上がることができたので、自分の中ではすごく大きな出来事でしたね。

 

─自覚がなかったマイペースさは、どのように修正していかれたんですか?

 

美容師というのは人の役に立つ仕事だと気づいたことが大きいと思います。結局、美容師は接客業。髪を通じて奉仕をする仕事ですよね。それまでは「“自分が”上手にやるぞ」というスタンスだったのが、「“お客さまのために”綺麗にするぞ」とか「“先輩がやりやすいように”準備をするぞ」という思考に少しずつ変わったんです。そのベクトルの変化で、周りからの評価も変わったのだと思います。

 

 

>アシスタント時代、忘れられない失敗の思い出…。

 

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