シラフでは語れない!? “パパ美容師”たちの本音トーク座談会

パパ美容師だって、悲喜こもごも

 

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-パパ美容師になって、うれしかったこと、悲しかったことはありますか?

 

堀之内さん「うれしかったことは、娘が『将来、美容師になりたい』って言ってくれたことですね。逆に悲しかったのは、『また来てね』ってドラマでよく見る、単身赴任のお父さんが、赴任先に戻るときに子どもに言われているようなセリフを一緒に暮らしているのに言われたこと。ショックすぎて、それからはできるだけおみやげとかオモチャを買って帰るようにしています」

 

小林さん「普通、子どもだと髪を切るときに動いたり、泣いたりしちゃうんですが、娘だと髪を切るときでも泣かないことがうれしいですね」

 

VANさん「それ、わかります。普通だと、バリカンとか当てると逃げ回るけど、自分の子だと、小さいときから慣れているから、全然怖がらない」

 

堀之内さん「確かにそうですね。うちの娘の場合、シャンプーしてあげるときにぶるぶるっとふるえたりするのも可愛い(笑)。あと、お客さまのお子さんが娘と同年代だった場合、おとなしくなる動画のチョイスに自信あります!」

 

保坂さん「やっぱり美容師としての幅が広がったような気がしてうれしいですね。僕の娘の話を自分のことのように喜んで聞いてくれるお客さまがいて、こういうお客さまをずっと大切にしていきたいなとしみじみ思いましたね」

 

-最後に、お子さんと遊んでいたり、一緒に過ごしていることで、気づきや学ぶことがあったりすることはありますか?

 

堀之内さん「僕はないですね。完全にオフだから、気持ちが美容師じゃなくなっていますね」

 

VANさん「確かに、子どもと接していて、おっ、いい髪型が思い浮かんだ! なんてことは確実にないです(笑)。でも、子どもみたいに素早く気持ちの切り変えができたらいいのにとは思いますよね。たとえば、さっきまで怒っていたのに、5秒後には『えへへー』と笑っているのを目の当たりにしたときとか。僕は大人だから、怒っている5秒後には笑えないですよ。でも、子どもみたいにすぐに切り替えができたら、もっと色々なことを純粋に吸収できるんだろうな〜って」

 

堀之内さん「純粋さとか、忘れかけてたことを思い出させてくれることはありますね」

 

保坂さん「赤ちゃんって、言葉が通じない分、今なにをしてほしいのかなと、こっちが察してあげなくちゃいけないですよね。赤ちゃんが何かを訴えているときに、僕が『どうしてほしいんだろう?』と悩んでいても、妻にはちゃんと理解できているんです。そうやって声にならない声を察してあげることって、子育てに限らず、お客さまへの最上級のおもてなしにもつながるんじゃないかなと。気持ちを口に出せないお客さまも絶対にいるはずなので、そこを汲み取って、本当に望んでいるスタイルを提案していければいいなと思います」

 

小林さん「確かに、それができれば最強ですよね。母性って本当にすごいですもんね」

 

堀之内さん「美容師って、多かれ少なかれ、家事分担とか家族サービスとか、こんな感じだと思うんですよね。子どもがちゃんと育っているのは、ホント、妻のおかげです」

 

VANさん「本当にね。年子の子がいるって、堀之内くんも奥さんも本当によくやっていると思うよ。でも、これパパ美容師座談会じゃなくて、“パパ美容師の妻”座談会だったら、もっと盛り上がったのかも!」

 

堀之内さん「こんなことくらいで家事やってるとか言わないでほしいとか、めちゃくちゃ怒られそうですね(笑)」

 

(取材/文 池山 章子)

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