【半年でSNSフォロワー7万人増!】一般女性が川上佳祐のショートに共感する理由。技術は独学。孤高の美容師人生を経て、人気サロンオーナーに。

 

勉強嫌いで美容の道へ…典型的な「すぐ美容師を辞めるヤツ」だった

 

今でこそ美容に本気で向き合っていますが、美容師になるまでは不真面目で、高校時代はガソリンスタンドのアルバイトをして稼いだお金で遊んでいました。美容師に興味があったわけではなく、勉強が向いていないから選んだ仕事です。美容専門学校なら願書出せば受かると思っていたんですよ。それに美容師の世界は、ちょっと華やかに見えたんですよね。だから、典型的な「すぐ美容師を辞めるヤツ」だったと思います(笑)。でも、負けず嫌いな性格が、この仕事にあっていたみたいです。一部でカリスマ美容師と言われて、もてはやされる人たちに負けたくないと思いました。

 

 

専門学校卒業後は、都内に複数店舗がある老舗サロンで働きました。僕は、美容師は職人の世界で、技術があってなんぼだと思っています。技術をやるならとことんやってやろうってことで、始発で出勤して営業開始まで練習し、営業後も終電まで練習していました。単純に誰よりも練習すれば上手くなるし、上手くなれば注目されると思っていたからです。老舗サロンだったので、カチッとしたカリキュラムもありました。でも僕は、その内容に疑問ばかり。「このワンレンの切り方、実際のお客さんには使わないだろ」とか、突っ込みどころ満載だったんです。でも、カリキュラムをクリアしないとデビューできないので、同期の中でも最速でクリアしました。

 

その後のサロンスタイルのつくり方はすべて独学です。カットの本を読んだりもしましたけれど、とにかくウィッグを切って覚えるというやり方。月に段ボール2箱分、15体は切っていました。その様子を見て面白くない人もいたと思うし、僕の姿を見てついてきてくれる後輩もいましたね。技術を見て評価してくれるお客さまも増えました。ただやっぱり、会社の中ではかなり尖っていたので、面倒なヤツだったかもしれません。それでも、社内で売上ナンバーワンになれば、誰にも何も言われないだろうと思ってやり続けて、5年目に本当に売上ナンバーワンになることができました。

 

 

やりたいことをやるためには、自分で会社をつくるしかなかった

 

僕は自分で一眼レフを買ってひたすら撮影して、Instagramにアップし、SNS発信や集客で結果を出しつつありました。ところが会社の上の人たちはやったことがないから、受け入れてもらえなかったんですよね。方向性の違いを感じて、これはもう会社を出るしかないなと。だから独立することにしたんです。辞めるまでは2年半かかりました。「一緒に働きたい」と言ってくれる後輩にも背中を押されました。

 

 

出店資金を貯めるために、知り合いの面貸しサロンで、フリーランス美容師に。とにかく切れば切るほどお金が入ってくるので、目標だった500万円を貯めるために休みなしで働きまくりました。朝から夜までパンパンに予約をつめてやっていましたね。そうして目標金額をためて、金融機関からの融資もあわせて、銀座で出店しました。僕は銀座でしか働いたことがなかったから、銀座以外でやるイメージが全くなかったんですよ。

 

偶然にも、1店舗目の店舗は、美容室経営を辞めるオーナーさんがいたので、居抜きで始めることができました。セット面やシャンプー台などはいただきものです。1店舗目のオープンが2019年7月。前のサロンの仲間2人とスタートしました。そして、2022年8月には東銀座に2店舗目を出店しました。

 

 

僕たちは有名店じゃないから、サロンのブランド力で集客することはできません。予約サイトのプランも一番安いものです。集客ツールはInstagramがメインですが、それでも、緊急事態宣言中も含めて、ずっと毎月売上が拡大し続けています。

 

この規模では珍しいかもしれませんが、新卒採用にも積極的です。この仕事は、職人の世界で技術が絶対に必要だし、技術を受け継いでいく必要があると思っているからです。だから、自分の出身校やスタッフのツテを使って新卒を採用し、育てることにしました。僕は我流で技術を積み上げてきましたけど、一つひとつに理論があるから、人に教えることも得意なんですよ。

 

 

>確かな技術を持った「本物の美容師」を育てる!

 

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