デビュー初月売上227万円でAIR史上最短デビュー! 池田勇輝が語る“圧倒的成長曲線”の裏側

初月の反動と、「紹介」中心で伸ばしていくという選択

 

 

編集部:ロケットスタートを切ったあとは、ずっとその調子で……というわけではなかったそうですね。

 

池田:全然です(笑)。初月に予約を詰め込み過ぎたので、翌月は100万円にも届かなかったと思います。上司から翌月1日の予約表を見せられて、「お前、燃え尽き症候群か?」って言われたのをよく覚えています。翌月では初月のリピートもまだなく、一人しか予約が入っていなかったんですよ。

 

編集部:そこからどうやって巻き返していったのでしょう。

 

池田:目の前のお客さまにどれだけ喜んでもらえるかを突き詰めることで、「紹介したい」「誰かを連れてきたい」と思ってもらうことを意識しました。

 

たとえば友達っぽいノリで会話をしていても、カットの最後には「ここはあなたのためにこう切っていますよ」と、ちゃんと言葉で伝えるようにしています。その一言で「ちゃんと考えてくれているんだ」と感じてもらえる。紹介が広がるかどうかは、そういったコミュニケーションの積み重ねだと思います。

 

技術統括として見える、「早く伸びる人」の共通点

 

 

編集部:いまはAIR 青山で技術統括もされていると伺いました。アシスタントや若手スタイリストを見ていて、「この子は伸びるな」と感じる共通点はありますか?

 

池田:一つは、教えてもらう時にちゃんとメモを取っているかどうかですね。言われたことをその場で書き留めて、自分なりに整理している子は上達が早いです。

 

それから練習中に音楽を聴きながらやらないこと(笑)。偏見かもしれませんが、イヤホンをつけて練習している人で、めちゃくちゃ早く合格するイメージはあまりないんです。集中力が少しそがれてしまうのかな、と。

 

明確な目標があることも大事です。何となく「デビューできたらいいな」ではなく、「いつまでにデビューしたい」「そのために今日はここまで進めたい」と、日々の練習と目標がちゃんと結びついている子は強いです。

 

 

編集部:最後に、これからロケットスタートを目指す人にメッセージをお願いします。

 

池田:まずは「デビューしたとき、誰に一番に予約してもらいたいか」をイメージしてほしいです。その人の顔を思い浮かべながら、アシスタントのうちから準備をしておく。僕の場合は、モデルさんや友達に「デビューしたら一番に切らせてね」と、ずっと言い続けていました。

 

もう一つは、「なんとなくやらない」。ウィッグを何体切ったかではなく、その中身が大事。「今日はここを改善する」「次はこの時間で終わらせる」と、毎回の練習にテーマをつけて積み重ねていけば、必ず結果に繋がると思います。

 

プロフィール
AIR-AOYAMA(エアー アオヤマ)
スタイリスト/池田 勇輝(いけだ ゆうき)

大阪府出身。関西美容専門学校を卒業後、上京してairへ入社。サロンワークと学びを並行しながら技術を追求し続け、2022年1月には同社史上最短でスタイリストデビュー。さらにデビュー初月で売上227万円という前例のない記録を樹立し、早くから注目を集める。英国・Vidal Sassoonでの研修で学んだベーシックカットを軸に、髪質・骨格を見極めた「似合わせ設計」と、所作の美しさを大切にした施術が持ち味。
Instagram:@__yuki.i__

 

(文/外山武史 撮影/菊池麻美)

 

 

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