最速デビュー!ロケットスターター美容師 LECO編 スタイリストデビュー前にヘアショー開催!? 技術だけじゃ合格できないLECOの最速デビュー物語 重水 桃夏
技術とセンス、両方ないとデビューできない

編集部:スタイリストデビューのチェックはどんな形式なのでしょうか?
重水:当時のLECOは、スタイリストデビューの試験が2種類ありました。まず一つは、内田がカットモデルに代わって、カットの要望、条件を設定し、それに基づいてカウンセリングを行い、モデルさんの施術を進めるという形式です。
内田がお客さまの視点で接客態度やカウンセリングスキル、技術面ではカットの精度やスピード、スタイリングの提案力を細かくチェックしていました。
もう一つは、クリエイティブの試験です。ヘアショーのような形式で行われ、自分の好きなスタイルを表現することが求められます。空間作りや音楽、演出まで全て自分考え、トータルでの表現力が試される試験です。技術力だけでなく、独自のスタイルやクリエイティビティが評価されます。「これから私はこんな美容師になるんだ!」という宣言の場でもあるんです。

編集部:クリエイティブ試験はどんなテーマにしたんですか?
重水:「SHIBUYA NOISE」というテーマで作品を制作しました。私は、渋谷という場所が持つ多様性やエネルギーに強く影響を受けていて。渋谷は、アニメ、ファッション、音楽、様々なカルチャーが混在する場所で、異なる趣味やバックグラウンドを持つ人々が交差しています。それがいい意味で騒音みたいに感じられるんですよね。そのノイズの中にこそ、新しいアイデアやスタイルが生まれると思ってるんです。試験でもその雑多なノイズから生まれるものを表現しました。

SIBUYA NOISEをテーマに描かれたイラストも
試験当日は、ただ作品を発表するのではなく、「自分はこういう思いを込めて、この作品を作りました」と自分の意図をプレゼンする時間もありました。「重水はこういうスタイルが好きなんだ」と知ってもらう機会になりますし、自分自身の得意分野や「好き」を確認する時間でもありました。

試験当日のモデルさん