最速デビュー!ロケットスターター美容師 LECO編 スタイリストデビュー前にヘアショー開催!? 技術だけじゃ合格できないLECOの最速デビュー物語 重水 桃夏
念願のスタイリストデビュー!でも少しさみしい気持ちも……

編集部:スタイリストデビューが決まったときはどんな気持ちでしたか?
重水:周りから「もうスタイリストだね」と言われることが増えてうれしい反面、自分一人で全てをこなせるのかという不安もありました。アシスタントの仕事が好きだったので、その切り替えも難しかったですね。
最初のお客さまは、内田のお客さまでした。その方が「デビューおめでとう」と言って来てくださった時は本当に嬉しくて、アシスタント時代の頑張りが報われた気がしました。

編集部:集客はどのようにしたのですか?
重水:デビューしてすぐに全ての時間枠が埋まったわけではないですが、Instagramで発信を続けていたおかげで、新しいお客さまも増えていきました。デビュー当時のフォロワーは、まだ1万人以下ぐらいでしたが、趣味の発信をしているうちに「同じアニメが好きだから来ました」とか「重水さんのファッションが好き」というように、私の好きなことに共感して来てくださるお客さまが増えたんです。髪を切るためだけではなく、私と話をしに来てくれるお客さまが増えたのがとてもうれしかったですね。
なかには、友達を5、6人連れてきてくれるお客さまもいて、「ここは喋りやすくて楽しい」と紹介してくださって、ありがたかったですね。
「先輩のお客さま」ではなく「自分のお客さま」だと思って仕事をしよう

編集部:デビュー後は売上も課題ですが、順調に伸びたのでしょうか?
重水:デビューしてすぐの頃は、月売上60万円程度で、ときにはそれよりも低いこともありました。目標は、半年から1年以内に売上100万円から150万円を目指すこと。毎年年末に内田、浦(QUQU代表)と面談をするのですが、そこで少しずつ具体的な目標を立てて進んでいきました。
結果的に1年以内には100万円を達成することができ、その後も順調に増えています。今ではデビューから2年程ですが、売上も安定してきて月200万円ぐらいは行けるようになりました。なかには遠方からわざわざ訪れてくださるお客さまもいて、そんな時は本当に嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。
編集部:順調ですね! 最後にこれからスタイリストデビューを目指す人にアドバイスをお願いします。

重水:ただ「アシスタントをこなす」という気持ちではなく、「先輩スタイリストの代わりに自分がお客さまを担当する」というくらいの強い意志を持って取り組んでほしいです。お客さまに対しても、自分の大切なお客さまとして真剣に向き合えば、スタイリストになったとき、そのお客さまがずっと応援してくれます。スタイリスト側も「この子なら任せられる」と安心して任せてくれるはずです。
また、プライベートでも自分の趣味や知識を増やすことも大切だと思います。多くの美容師がいる中で、「この人となら深い話ができる」と思ってもらえるには、自分の引き出しを増やすこと、深めることが大事です。スタイリストになった今、趣味や知識を広げておいて本当に良かったと感じています。

- プロフィール
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LECO /スタイリスト
重水 桃夏(しげみず ももか)
埼玉県出身。国際文化理容美容専門学校国分寺校卒業後、LECO初の新卒生として入社。感性を活かした独創的で洗練されたヘアデザインと、アニメ、漫画、ゲームなど自身の趣味であるサブカルチャーを通じて多くのお客さまから支持を得ている。現在6年目ながら、LECOでトップクラスの売上を誇る売れっ子スタイリスト。
Instagram:@leco_shige
(文/外山武史 撮影/松林真幸)