最速デビュー!ロケットスターター美容師 LIPPS hair編 猛者ぞろいのLIPPS hairを最速で駆け上がった男――サイガ。 王道こそが、デビューへの最短の道だったLIPPS hairサイガさん
スタイリストデビューの試験では手が震えた

編集部:スタイリストチェックの内容を教えてください。
サイガ:まずディレクター(店舗代表)やマネージャー(店長)の一次試験を受けて、合格すると今度は全店舗アシスタントが集まって二次試験を受ける、という流れでした。カットモデルを60人切ったらテストを受けられるようになって、当時はだいたい2カ月に1回くらい試験があったんです。
お題は決まっていなくて、自分で「このスタイルを切ります」と提案して、その出来栄えをしっかりチェックしてもらう感じですね。LIPPS hairの看板がありますので、当然クオリティの高さを求められますが、その分、やりがいも大きかったです。
最終試験では、スタイルが自由に選べます。僕は渋谷店の先輩が得意としていた“軽めのマッシュスタイル”を選択しました。最高の見本が近くにあるのでクオリティを上げられるかなと。
一回の試験で無事合格することができましたが、緊張はかなりしましたね。試験には偉い方々が何人もいらっしゃいますし、ものすごく近い距離でハサミさばきを見られるので、手が震えるほどでした。
編集部:デビューが決まったときの気持ちを教えてください。

サイガ:試験を受ける時点で「これに受かったら明日からスタイリスト(現名称は「デザイナー」)だ」という心構えでいましたが、それでも合格の瞬間は実感が湧かず、不思議な気持ちでしたね。もともとあまり大声で喜んだり泣いたりするタイプではないので、合格を知ったときも「あ、受かったんだ」というような感じだった気がします。
デビュー後は、まずカットモデルとして来てくださっていた方々に、一斉に連絡しました。「デビューしたので、ぜひいらしてください!」とお伝えすると、想像以上に多くの方に来ていただけたのがありがたかったですね。
1年2カ月でデビューできたのは相当早かったので、周りからは「やばいね」「修羅のごとく練習してたよね」と言われたりしました。
>後輩たちがのストロングポイントを伸ばせる環境をつくっていきたい