モデハンはInstagramのDMを駆使

編集部：ところでモデルさんはどうやって獲得したんですか？

方森：最初は先輩からモデハンしにいけって言われたんですけど、面と向かって声をかけるのがめっちゃ苦手だったんですよ。だから、InstagramのDMと、ミニモを使って集めていましたね。モデルさんを呼んで撮影して、Instagramの広告を使って露出を増やしたり、1日20人くらいDMを送ったりしていました。

編集部：どんな人にDMを送っていたんですか？

方森：もともとメンズの韓国風などの系統を打ち出していくつもりだったので、Instagramの検索を使って、韓国風ヘアが好きそうな大学生の男の子やインフルエンサーに連絡していました。

編集部：どうしてメンズ専門に？

方森：単純にメンズのヘアセットが楽しかったのもあるんですけれど、女性目線でカッコいい男の子をつくることが自分の強みになると思ったからです。

編集部：実際にその通りになりましたね。メンズ専門でデビューすると決めていたということはカリキュラムにも違いがあったのでしょうか？

方森：L .O.Gはカリキュラムも柔軟で、私の希望を汲んで、先輩がメンズ中心のカリキュラムを作ってくれたので、よりスムーズに進めることができたと思います。デビューの基準はモデルチェックと、月々の売上ですね。当時は自分で集客して月30万円くらいの売上を出せるようになったらデビューという感じ。

編集部：デビューが決まったときの気持ちは？

方森：もちろん、めちゃくちゃ嬉しかったです。まだアシスタントだった先輩などもいたので、なんとなく早くデビューできたな、遅くはないかなぐらいの印象でした。最速デビューだったことは気づいてなかったですね。

TikTokがバズってデビュー初月売上110万円突破！

編集部：デビュー初月はどんな感じでしたか。

方森： 売上100万円以上を目指していたので、あえて繁忙期の12月にデビューしました。結果は、110万円くらいです。

編集部：すごすぎる！　カット料金はいくらですか？

方森：6600円でした。アシスタント時代は、これまで来てくださったモデルさんや学生さんに安くサービスを提供していたんです。でも、デビューの際にいきなり値段が上がってしまうとお客さまとして来てくれないと感じたため、デビュー直前のカット料金は5500円に設定しました。先輩からも「デビューが近づいたらあまり安くしすぎない方がいい」というアドバイスを受け、確かにそうだと思っていたんです。5500円だと実際には1100円しか差がないので、継続してきていただくことができました。

編集部：集客方法は何か工夫していましたか？

方森：先輩がTikTokで大バズりして、私にも勧めてくれました。最初は顔出しが嫌だったんですけれど、デビューに向けて本格的にやるしかないと思い、顔出しでカウンセリング動画を毎日出すようにしたんです。そうしたら、フォロワー数が激増……！ 12月1カ月だけで1万人くらい増えました。ちなみにその後も増加していて、もうすぐ10万人というところまできています。とにかく、TikTokの効果が大きかったですね。翌年の4月には、アシスタントを抱えられるように。2024年12月は売上560万円を突破しました！

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