最速デビュー!ロケットスターター美容師ONYX編 「1年遅れ」からの逆転劇!「モデルさんを必ずお客さまにする!」情熱でデビュー後の売上記録も最速! ONYX chisatoさん
すべては顧客化を目指して──練習・SNS・モデル施術、全力のアシスタント期

編集部:カリキュラムの進みは順調でしたか?
chisato:ONYXでは、それぞれの技術でウィッグでのチェックに合格したら、次はモデル10人を実際に施術して技術を磨き、テストを受けるのですが、進みはおおむね順調でしたね。
編集部:最速デビューを目指す上で、どんなことに力を入れていましたか?
chisato:技術の練習はもちろんですが、私はSNSにも積極的に取り組んでいました。投稿は必ず毎日。1日3投稿する日もありました。モデルさんを呼ぶにはInstagramが命。それに、インスタ集客がメインとなる今の美容業界の中で、必ず自分のためになると思っていたからです。モデルハントのDMも1日20件以上は送っていました。

編集部:ウィッグよりもモデルさんで実際に経験を積むのが上達にもつながりそうです。
chisato:絶対にそうだと思います! 人によって生えぐせや髪質も違いますし、ウィッグではわからないことがたくさんあるんです。加えて、私がモデルさんの施術をするときに一番意識していたのは「このモデルさんを、絶対お客さまにする」という気持ちです。だから接客にも全力です。技術はもちろん、初対面の挨拶は必ず笑顔で、声のトーンも少し高めに。話し好きな方ならこちらも盛り上げるし、静かに過ごしたい方ならそっと見守る。自分が学生時代にお客さまとして美容室に行ったときに、些細でもイヤだと思ったことはやらないように気をつけていました。
編集部:chisatoさんが経験した、美容室のイヤな出来事とは?
chisato:「カラーはかわいいのに、仕上げの巻きが思っていたものと違うから、自分で巻きたかった!」とか、「今日はあまり話したくなかったけど、ずっと話しかけられた」みたいな経験があるから、お客さまに合わせた温度感でいることには、特に敏感でいたいと考えていました。

編集部:なるほど。練習はどれくらいしていましたか?
chisato:練習は、朝は営業前に2時間、夜は営業後に1時間半〜2時間を毎日していました。技術チェックの1週間前からはモデルさんは入れずに、ひたすら練習をしていましたね。
カリキュラムの進みは順調と言いましたが、技術の面ではワンレンボブのカットと、ブリーチのリタッチが鬼門でした。やってもやってもチェックに受からなくて、軽いスランプ状態で。
編集部:そういうときは、どうやって乗り越えるんですか?
chisato:ひたすら練習するのみ、ですね。でも、一人でやっていても、何が正しいのかわからなくなってしまうので、なるべく先輩に見てもらうようにしていました。ウィッグをだけを見せるのではなく、「夜、20分だけレッスン見てください!」と具体的にお願いして、アドバイスをもらいながら乗り越えました。

編集部:「20分だけ!」というのが切実ですね。
chisato:はい(笑)。でも、当時のスタイリストは4人しかいなくて、アシスタントは私一人でしたが、先輩たちはみんなしっかり見てくれました。今、私がアシスタントを指導できるのも、その時の経験があるからだと思います。
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