最速デビュー!ロケットスターター美容師 SCREEN編 本気で憧れた先輩を、超えたかった 似合わせカットとの格闘とヘアショーを走り抜け、周囲からの応援を糧につかんだデビュー SCREEN 岩城那奈美さん

サロン歴代最速デビューを果たしたスタイリストにフォーカスする企画「最速デビュー!ロケットスターター美容師」。スピードデビューが全てではないものの、誰よりも早くステージに上がるには「志」と「戦略」と「努力」が欠かせないはず!
今回の主人公は、SCREEN(スクリーン)史上最速でスタイリストデビューを果たした岩城那奈美(いわきななみ)さん。その快挙の裏には、毎朝7時半から続けた地道な努力と、「大好きな先輩を超える」という強い決意がありました。まっすぐに美容と向き合い続けた彼女の“ロケットスタート”の軌跡を、一緒にたどっていきます。
恩返ししたい一心で歴代最速デビューを更新!

編集部:早速ですが、デビューまでの期間をざっくり教えていただけますか?
岩城: 約3年2か月です。私の前の最速デビューは、店長の橋本佳奈で、私の憧れの先輩でもあり、メインアシスタントとしてずっとついていたこともあって、いつもそばで応援してくれていたんです。橋本とコンテストに挑戦していた時「尊敬している人を越すことが恩返しだよ」と言われて、橋本を超える努力をしようと思いました。一番早いチャンスがデビュー最速記録だと思ったので、恩返しだと思って橋本より早くでデビューすることを決意したんです。

編集部:そもそもSCREENに入社したきっかけは?
岩城:オーナーの神谷(神谷翼氏)が私の母校である日本美容専門学校の卒業生だったので、先生や業界誌を通じてSCREENの存在は知っていました。セミナーをきっかけにどうしてもお店を見てみたくなり、銀座店を訪ねたんです。店に入った瞬間、全員が笑顔で迎えてくれて…「ここで働きたい」と直感で思いました。どのスタイリストがどこに立っていたか覚えているほど、その光景が強く印象に残っています。あの出会いが、私の美容師人生の始まりでした。
毎日の自主練でつかんだ「勝ち癖」

編集部:SCREENは狭き門だと思いますが、美容専門学校はどんな学生さんでしたか?
岩城:ワインディングに力を入れていました。入学してすぐ前年に校内1位を取った尊敬する先輩と出会い、その先輩に毎日見てもらって、一緒に夏休みも練習していました。練習仲間みたいなグループもあって、みんなで切磋琢磨してたんです。
そのおかげで、校内のワインディングコンテストでは1位を取ることができましたし、学連(全国学生技術コンテスト)で2位に入賞することができました。日美の中でも初めてその順位を取ったと、先生たちもすごく喜んでくれました。このとき身につけた“毎日コツコツ積み重ねること”と“負けたくない気持ち”は、アシスタント時代の練習にも、その後のスタイリストデビューにも活かされていると思います。