最速デビュー！ロケットスターター美容師 SCREEN編 本気で憧れた先輩を、超えたかった 似合わせカットとの格闘とヘアショーを走り抜け、周囲からの応援を糧につかんだデビュー SCREEN 岩城那奈美さん
デビュー試験は“一人ヘアショー”という舞台
編集部：スタイリストデビューはどのように決まるんですか？
岩城：デビュー試験は、全スタッフの前でのヘアショー形式でした。普通の技術チェックとは違って、テーマ設定からモデルさん探し、衣装、音楽の選定・演出まで全部自分で準備するんです。SCREENで歩んできた集大成を披露する、本当に特別な舞台でした。
準備期間は約3週間。その間に10スタイルの撮影課題もあり、とにかく時間がなくて、でも絶対に妥協したくなくて、毎日寝る間も惜しんで準備を進めました。
ヘアショーのときは、思いきってピクシーショート寄りのショートカットにしました。デビューという大舞台では、今まで学んできたカットの技術”をしっかり見せたいという思いが強くて。
だからこそ、「切った！」と実感できるスタイルに挑戦しようと決めて、モデルさんもバッサリいくことにOKしてくれる方を探しました。
岩城さんのヘアショーの様子
初日に来てくれた、かけがえのない“お客さま”
編集部：デビューが決まったときの周りの反応はいかがでしたか？
岩城：ずっと応援してくれていた家族や友人、スタッフもお客さまもみんな喜んでくれました。アシスタントの頃からお客さまにも「最速デビューをしたい！」「今こんなことを頑張っている」というお話をしてきたので、お客さまはみんな応援してくださっていて、デビューから1月の間毎日のようにお祝いのプレゼントをいただき、感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。「お祝いにぜひ担当して」と予約をしてくださる方もいて、改めてたくさんの方に支えられて今があるのだと実感しました。多くの方の応援のおかげで、デビュー初月の指名売上も目標だった100万円を越えることができ、本当に幸せなスタートを切ることができました。
オーナーからのデビュー祝いはその人に合った靴
編集部：デビュー後の最初のお客さまはどんな方でしたか？
岩城：ネイリストをしている学生時代からの大切な友人でした。私がまだデビュー前のアシスタントだった頃から、先輩スタイリストの撮影モデルとして何度も来てくれていて、ずっと応援してくれていた存在でした。デビューが決まったとき、すぐに「いつから予約できるの？」って連絡をくれて。「11時オープンだよ」と伝えたら、「じゃあその時間、絶対に行くから」って。自身のお仕事のスケジュールを調整してまで、私の“初めてのお客さま”になってくれたんです。今もお互いに仕事の近況を報告しあったりして、本当に素敵な関係が続いています。
挑戦し続けることで開く美容師としての新しい可能性
編集部：これからの目標を教えてください。
岩城：美容師としての道には本当にいろいろな形がありますが、私は美容の可能性を信じて、サロンワークだけでなくさまざまな挑戦を通して自分を磨き続けていきたいと思っています。
デビューしてすぐに、先輩のお客さまでアパレルブランドのSNS担当になった方から「スタイル撮影のヘアメイクをお願いしたい」と声をかけていただきました。デビューを待ってくださっていて、デビュー2日目にはさっそく現場に入るという大きな経験をさせていただきました。また、私はSCREENに入社してから着付けを習得して、現在成人式なども担当させていただいています。そして先月、私に着付けを教えてくれた先輩の結婚式があり、その日に向けて半年かけて習得した白無垢の着付けを担当しました。どうしても担当したくて、恩返しの気持ちでがんばりました。
私がずっと大切にしているのは、「お客さまに選んでいただける美容師であり続けること」。それが、ヘアメイクでも、ウェディングでも、サロンワークでも全部つながっていると思っています。 これからも、感謝の気持ちを忘れず、一つひとつ丁寧に、美容に向き合っていきたいと思います。
- プロフィール
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SCREEN
スタイリスト
岩城 那奈美（いわきななみ）
埼玉県出身。日本美容専門学校卒業後、SCREENに新卒入社。学生時代からワインディングコンテストで活躍。入社後は「最速デビュー」を目標に掲げ、毎朝7時半からの練習や「似合わせ」カットに全力で取り組み、SCREEN史上最速でスタイリストデビューを果たす。技術力だけでなく、「お客さまに選んでいただける美容師であり続けること」を目指し、お客さま一人ひとりに寄り添った丁寧な施術と明るい接客を大切にしている。チームや先輩への感謝を胸に、さらなる高みを目指す次世代スタイリスト。
Instagram：@screen_nanami
（文／外山武史 撮影／菊池麻美）
