おばあちゃんの原宿 巣鴨でハイトーンカラー!? インスタフォロワー9万人超のハイトーンカラーの名手が地域に根付く美容室『roots 巣鴨 本店』を立ち上げたわけ

お寺のお坊さんの説法がサロンづくりのヒントに……!

 

 

実はサロンのコンセプトを考えるために、お寺に修行に行きました。宿坊に泊まり、精進料理を食べ、夜は星空を眺めました。携帯の使用は禁止。紙1枚とペンだけで全部決めることにしました。

 

僕たちが考えた軸は健康です。健康でいることが真ん中にあり、それを支えるものとして、体を休めること、睡眠、気持ちの健康などと書き込みました。健康であれば優しくなれるし、愛や夢も育まれると思うからです。まずは自分たちが健康でなければ、人に幸せを届けられません。そして、ひたすら仲間とお客さまに寄り添うことが、僕たちのスタイルなのです。

 

 

お坊さんにも相談すると「お客さまに与え続けられる人になりなさい。自分が与え続ける人になれば、それが報われる」と教えてくれました。まさにその通りだなと。僕らの根底にある価値観とも共鳴しました。

 

 

サロン名の由来は、植物の根っこ(roots)です。最初は言葉の響きで選び、3人で「それ、いいね!」と。意味を調べたのはその後です。「根っていいかもな」と。植物の根っこがしっかりしていないと、上の部分も支えられず、葉っぱも入ってこないし広がっていかないじゃないですか。これから店舗数も増やして人も増やし、大きくしていきたいので、店舗の基盤を固め、根を張れるようにしたいと思っています。

 

「おばあちゃんの原宿」だけじゃない巣鴨

 

 

渋谷・原宿・表参道界隈で働いていた僕たちが、巣鴨に出店したのにはいくつもの理由があります。まず一つめは、自分たちのペースをつかめる場所で働きたいと思ったこと。意外と美容室が少ないこと。それに、いろいろとリサーチしてみると、エリアの平均年収が比較的高くて、若い人やファミリー層も多い。美容にお金を使う人たちが住んでいることがわかったんですね。

 

なので、ここで新しい地域密着型のサロンをつくりたいと思いました。あとは家賃相場も安いです。初めはどうしても巣鴨というわけではなかったんですが、調べれば調べるほどいいなと。巣鴨駅前のにぎやかな感じにも惹かれました。おばあちゃんの原宿と言われていますが、若い人も多いし、良い意味でちょっとイメージと違ったんです。

 

 

集客面での不安もなかったですね。というのも、巣鴨はJR山手線沿線で、アクセスが良い。以前の職場で働いていたときも地方からいらっしゃるお客さまがいたりしたので、巣鴨の出店で失客することはあまりないだろうと予想できたし、実際その通りになりました。それに技術があれば、お客さまは離れません。集客サイトで新規のお客さまも呼べます。巣鴨はハイトーン需要がなさそうに思われますが、「巣鴨のサロンでハイトーンができないから、本当に嬉しい」と言われることも。このエリアには、ハイトーンを売りにしている美容師がいないからこそ、地元のお客さまがたくさん来てくださるんです。原宿や表参道でやっていたメンバーが立ち上げたサロンなので、そこに付加価値を感じてくださるお客さまもいます。

 

 

>「どうして巣鴨に?」周りの美容師は総ツッコミ

 

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