輝く美容師の裏側にフォーカス あの人の「裏ガオ」−第三回Ways TOKYO代表 木村一平さん

美容専門学校なら皆と同じ、0からスタートできる

 

 

そのころ、ちょうど中学の同級生の女の子から「美容師になりたいから、原宿のカリスマサロンを見に行きたい。ついてきてよ」と言われて、大阪から東京の超有名ヘアサロンに足を運んだんです。受付で「社長に会いたい」ってお願いしたんですけど、当然のことながらいきなり行って会えるものでもない。そのときは頭にきて、友達にも「こんなサロンやめたほうがいいよ」と言ったのを覚えています。

 

僕自身、美容師になろうとはぜんぜん思っていなかったのですが、帰りの新幹線で、その友達から「一平も美容師向いているんじゃない」と言われて。実は、僕は中学校の頃は男友達の髪を切ったり剃り込み入れたりしていたんですよ。「それができるんだから、美容師もできるんじゃない」って言われたんですけど、僕は誰でもできることだと思っていたので、驚きましたね。

 

大阪に帰って、カリスマ美容師のことを調べたところ、今の自分の生活とはかけ離れた華やかな世界があることを知って憧れました。勉強は好きではありませんでしたが、専門学校に入ったらみんな0からのスタート。僕でもトップを目指せるかもしれないと思い、美容師になろうと決意しました。

 

 

結局その友達は、美容室のオーナーである旦那さんを支えるために経理の勉強をするということで進学することはありませんでしたが、「私の分まで頑張ってよ」という言葉に背中を押されて、美容の専門学校に入学しました。

 

専門学校に入ってからは、もう美容師を目指して突き進むのみの無双状態でしたね。普通の同学年が経験していないことをやってきたという自負があったので、負けるはずがないと思っていました。それはすごく強みになったと思います。人の2、3倍努力するのは当たり前。学級委員長もやりましたし、新入生歓迎会で祝辞を読むくらい成績もよかったですよ(笑)。

 

>入社してから味わった二つの挫折

 

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