TV番組や雑誌でも活躍するLONESS店長・原倫子さんが、進み続ける原動力は ─天職WOMAN─

 

表参道のLONESS(ローネス)で店長を務める原倫子(はらりんこ)さんは、テレビ番組のイメチェン企画でもお馴染みの人気美容師。サロンワークでは支持率ナンバーワンのトップスタイリストとして、数多くの著名人からも信頼されています。

そんな原さんはアシスタント時代から撮影に力を注いでいて、ヘアメイク経験も豊富。現在も定期的に作品撮りを行うほか、昨年はヘアコンテストにも挑戦したそうです。自分に限界を作らず、チャレンジ精神を持って進化していく原さんに、これまでのキャリアの節目で感じた苦悩とその突破法、そしてこれから目指していることなどについて聞きました。

 


 

葛藤を乗り越えて、少しずつステップアップ

 

 

LONESSは2社目。働き始めて、今年9年目になります。スタイリストからトップスタイリストになり、2020年春には店長に。順調にキャリアアップしてきましたが、それぞれのポジションにふさわしい自分になるには、時間がかかった気がします。特に大変だったのは、店長を任されてからです。トップスタイリストになったときは、売上をキープしていくことだったり、「後輩たちを引っ張っていかなきゃいけない」という思いに駆られた時期がありましたが、そこまでプレッシャーを感じていたわけではありませんでした。ですが、店長になってからはいろんな場面で葛藤があり、苦しい時期が続きました。

 

店長は、幹部とスタッフを繋ぐ中間のポジション。幹部やプレスの思いをスタッフに伝達したり、スタッフの気持ちに寄り添いながら営業を率いていく仕事です。プレイヤーとして毎日お客さまと向き合いながら、全体の経理も頭に入れないといけないですし、気持ちをフラットに保ち続けることがなかなか難しかったですね。

 

 

一番悩んだのは、伝え方です。経営側の視点とプレイヤー側の視点のどちらの言葉で話した方がいいんだろう?とか、どう話せば真意が届くかな…など、何度も考えました。

仕事からの帰り道に、「今日はスタッフの気持ちを全然汲み取れていなかったな」「幹部の気持ちをちゃんと代弁できなかったな」と反省することも、多々あって。プレッシャーに押しつぶされそうになり、「店長をやめてプレイヤーに戻れたら楽なのに」と思ったことも正直あります。とくに思い悩んだのは、2年前。

フリーランスが流行して退職を選ぶスタッフが増え、その状況に責任を感じてしまったんです。退職の相談役もしていたので、「悩んでいたスタッフをなぜ助けられなかったんだろう?」とか、「この役職は向いてないかもしれない」と感じたこともありました。

 

 

そんな紆余曲折を経験して、去年あたりから肩の力が抜けてきたんです。ようやく店長という仕事をわかってきたんでしょうね。数年続いたコロナ禍の混沌とした状況が落ち着き、スタッフの退職がなくなったというのもありますが、改善点をたくさん見つけることができたことも大きいです。コミュニケーションの仕方やスタイリストたちのサポート法、新たな視点も養いましたし、「そういうこともあるよね」という気持ちの割り切り方なども覚えました。今は自分らしく、楽しい毎日を送ることができています。

 

>いろんな挑戦をしたことで、”自分”が見えてきた

 

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