“認められたい“という想いが、原動力に。broocH・正村優佳さん─天職WOMAN─
SNS集客が成功し、デビュー初月から順調なスタート
スタイリストデビューは、3年目の8月です。スタートこそ出遅れましたが、結果的に同期の中で最も早くデビューしました。デビュー前からパーマのお客さまがついていたので、打ち出しもパーマ中心に。初月から集客は順調でしたね。私のパーマ技術は柳さんから学んだことが多く、ロット数の多さなども影響を受けています。そこから、「毛先をカールさせずに毛流れを出すにはどうしよう？」など試行錯誤を重ね、自分なりに技術を組み換えていきました。私はクールでかっこいい雰囲気が好きなので、そのスタイルを追求しています。
SNSの世界観にもこだわっているのですが、長年続けてきた作品撮りで学んだことが強みになっていますね。写真の良し悪しの判断力や、画角や陰影のバランス感覚など、日々の発信に活きていると感じます。また、最近の休日はTikTokやInstagramでトレンドをチェックして、写真のセンスをさらに磨こうと努めています。
投稿写真はクールな印象で統一していますが、私はもともと人と話すのが大好きなので、サロンワークでもお客さまとの会話を楽しんでいて。Instagramを見て来てくださる新規の方には、想像していた私のイメージとのギャップに驚かれることもありますが、「その二面性がいい」と言ってもらえると嬉しいですね。
「まずは一旦やってみる」の大切さ
実は私、アシスタント時代は「先輩たちから嫌われている」と思い込んでいたんです（笑）。もちろん、いざスタイリストになってみると、それは私の妄想だったとわかりました。先輩たちは言うべきことを言ってくれていただけで、むしろ目をかけてくれていたのだと思います。ただ、当時の私にはそれがわからなかったんですよね。
そんな状況が変わったのは、先ほどお話ししたようにモデルハントに全力で取り組んだことがきっかけ。クリエイティブが大好きだった私は、ただ自分の「やってみたい」という思いに従って動いていました。でも今になって振り返ると、チャンスを掴めたのは「やってみたい」と思った自分を信じて行動したからだと思うんです。やりたいことに全力で向き合ってきたことが、今の自分につながったんだと感じますね。「まずは行動してみる」という姿勢は本当に大切だと思います。それだけで、世界が変わる瞬間がありますよ。
「30歳までに売れる」と決めていた目標は、現状ちょこっとだけ達成されたかな、という感じです（笑）。もっと多くのお客さまを担当したいですし、クリエイティブの結果も出したいので、現状に満足はしていません。それでも、たくさんのお客さまにお会いできる日々のサロンワークは充実していますし、プライベートでは今年の夏に結婚もしました。泣きながら過ごした下積み時代を乗り越え、理想の30歳に着実に近づいている実感があります。
今後は出産や育児もライフプランに入ってきますが、働き方は変えたくないと思っています。どうすれば実現できるのか？と、育児をしながらバリバリ働くママのお客さまに相談することも。こうして多くの方の経験を聞けるのも、美容師という仕事の魅力だと思います。これからもこの仕事を楽しみながら、理想の人生を追いかけていきたいですね。
- プロフィール
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broocH／スタイリスト
正村 優佳（まさむらゆうか）
京都府出身。名古屋モード学園専門学校美容学科卒業後、新卒でbroochに入社。3年4ヵ月でスタイリストデビュー。ファッション感のある洗練されたパーマスタイルを打ち出し、デビュー初月から一躍人気スタイリストに。新規指名数ナンバーワン。
Instagram：@yuukamasamura
（文／織田みゆき 撮影／泉山美代子）
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