たとえ遠回りでも、自分の道は自分で作れる。上京で広がった美容師としての可能性 SLEEPY 荘司海右さん―天職WOMAN―

代官山のSLEEPY(スリーピー)でスタイリストとして活躍する荘司海右(そうじ みう)さん。第一志望だったサロンへの新卒入社が叶わず、地元・愛知でアシスタントとして経験を積み、上京。
ナチュラルで作り込みすぎないヘアを得意とし、Instagramでの発信にも独自の視点を持っています。美容師6年目、現在26歳の荘司さんに、自分らしいスタイルを築きながら歩んできた現在地について伺いました。
挫折から始まった美容師人生。愛知で積んだ2年半のアシスタント経験

現在所属しているSLEEPYは2社目で、新卒からの2年半は地元の愛知の美容室でアシスタント時代を過ごしました。
もともとは東京の有名サロンに入りたかったのですが、希望通りにはいかず…。そのサロンが作るスタイルが唯一無二だったこともあり、東京で1社、愛知で1社しか選択肢を用意していなかったんです。他のサロンを探す気持ちにもなれず、愛知で就職することにしました。
ちょうどコロナによる緊急事態宣言下だったため、入社してしばらくは自宅待機してウィッグで練習したり、SNSに取り組んだりという日々。出勤できるようになってからも、比較的のんびりしたペースのサロンワークでした。そのせいか、「早く東京に行きたい」という焦りがすごくあったのを覚えています。ちょうどその頃、志望していた東京のサロンの二次募集があったんですよ。すぐにでも受けたい気持ちだったのですが、コロナのこともあるし、まだまだ力もないし、結局見送ることに。そこで一度気持ちに区切りがつき、「今できることをやろう」と切り替えることにしました。

レッスンが進んで、できることが増えていくと、だんだん楽しくなっていきましたね。
その愛知のサロンはトレンド感があり、クリエイティブや撮影でも名前をよく聞くサロンだったので、充実した毎日ではあったんですよ。少しずつ「愛知でもできることはたくさんあるな」と思えるようになってきたんです。2年半ほど働く中で、徐々にモデル入客もするようになり、美容師という仕事の醍醐味も実感できるようになりました。
それでも、デビュー直前に上京を決意しました。愛知での毎日にやりがいを見つけつつも、「いつかは東京へ」という気持ちはずっと持っていたので、本格的に美容師生活が始まる前に決断した形でした。
愛知と東京を何回か行き来してサロン見学をした中で、自分の感覚やセンスに合うな、と思ったのがSLEEPYでした。

上京後はアシスタントから再スタート。アシスタント業務は一通りできていたので、カットから練習を始めました。そこで教わったSLEEPYのベーシックのカリキュラムが私はすごく腑に落ちて、しっくりきたんですよね。技術自体は難しいんですけど、「こうあるべき」と型にハマッた理論じゃなかったのが自分には合っていて、とにかくスラスラ頭に入ってきたんですよ。その甲斐もあってか、上京してから1年後にデビューすることができました。
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