二十歳の頃、どう過ごしてた? Sraw 柳亜矢子さんの二十歳の頃。

 

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成人して、大人としての第一歩を踏み出す年齢であり、多くの美容師さんにとっては、美容師人生のスタートでもある二十歳。

今、業界で活躍するみなさんは、当時どんなことを考え、どんな日々を過ごしていたのでしょうか?

今回は、Sraw(スロウ)のディレクターを務める、柳亜矢子(やなぎあやこ)さんに二十歳の頃のお話を伺いました。

 


 

二十歳の頃、どう過ごしてた?

 

 

─二十歳の頃の柳さんは、どんな日々を過ごしていましたか?

 

私は美容学校が1年制だった最後の世代。19歳で就職したので、二十歳の頃はアシスタント1年目くらいですね。

ちなみに、学生時代の私は授業中にお喋りをして怒られていました(笑)。好奇心はすごくあったけど、授業は基本あんまり真面目に受けてなくって。課外授業でも、お喋りしていたらカットも切り終わらずに終了時間が来てしまうような子でしたね。

 

専門学校卒業後は、EIGHT & HALFというサロンに入りました。有名店出身のオーナーがオープンしたばかりのサロンで、美容学生や、コアな人の中では話題になっていたけど、先生たちは知らないようなお店だったから「お前そんなところ受けていいのか」と心配されましたね(笑)。

あの頃、代官山というエリアに強い憧れをいだいていた私は、大型店ではなく路地裏にある隠れ家のようなサロンに就職したいと思っていました。EIGHT &HALFは、当時まさにそんな感じのサロン。その感覚は今も変わっていなくて、物事を大きくすることや、大きい組織にはあまり興味がありません。

 

 

─アシスタント1年目はどう過ごしていましたか?

 

あの頃は、オーナーの池部さんを筆頭に、先輩方が本当に厳しくて。サロンワーク中は、カットやパーマが始まる瞬間に準備を終えて立っていないと怒られるような、ピリピリした空気のなかで毎日気を張っていました。

ただ、みんな厳しかったけど、それ以上におしゃれでかっこいい先輩たちで、憧れの存在でもあったんです。お店のインテリアも、作るスタイルも、25年前とは思えないほどかっこよかったですし、仕事のやり方や、自分の技術のベーシックも、その先輩方から教わりました。

 

入社してわりと早い段階で、大きな仕事に携わらせてもらう機会も多くありました。池部さんがパリでヘアアーティストのアシスタントをしていた方だったので、その繋がりでハイブランドのショーのバックステージに入らせてもらったりして。

 

20歳当時に経験したショーのバックステージのお写真

 

─厳しくも、順調なアシスタント時代だったんですね。失敗や、躓いた経験はありましたか?

 

それこそ、ショーでした失敗は今も覚えています。当日のヘアセットで使うからと、ひたすらシニヨンの練習をして、メンバーに選ばれて連れて行ってもらった当日。私の担当のモデルさんだけ、指定されたのがアップスタイルじゃなかったんです。でも、私は間違えてアップにしてしまって…。最終的に先輩が直して、自分の作ったスタイルは使ってもらえませんでした。悔しかったし、忘れられないですね。

ただ、そうして悔しい思いをしたこともありましたが、あの頃に色々な現場を見せていただいたことは、すごく貴重な経験だったと思います。

 

>アシスタント時代、仕事へのモチベーションは

 

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