不動産投資開始5年で年間家賃収入2億円を実現した元美容師! お金の学校代表の泉正人さんが美容師に贈る資産運用のススメ

 

「お金が出ていく仕組み」を「お金が貯まる仕組み」に変えよう

 

―金融商品や不動産を売ることを目的としない、中立的な学校だということがよくわかりました。美容師さんが資産運用をしたい場合は、何から始めたらいいと思いますか。

 

私が美容師だったころ、まわりの同期や先輩はまとまったお金が入ると服やクルマを買っていました。贅沢品は買った瞬間から価値が下がってゼロに近づいていきます。見栄のために買っているとしたらすごくもったいない。買ってはいけないとは言いませんが、お金を使う順番を考えてほしいのです。お金を生む資産を手にしてから買えばいいと思います。

 

そのためにもまずは、「お金が貯まる仕組み」をつくりましょう。毎月、1万円、数千円でもいいから貯金できる仕組みをつくると、お金が増える好循環が生まれます。お金が貯まらない人は「お金が出ていく仕組み」をつくってしまっていることが多い。お金の出入りを見直して、無駄をなくし「お金が貯まる仕組み」をつくることが資産運用の第一歩だと思います。

 

泉さんが書いた書籍は累計150万部以上売れている。

 

その次に大事になのは、資産運用の方法を学ぶことです。株でも不動産でもFXでも仮想通貨でも、興味があるものを選べばいいですが、いきなり投資すると失敗します。投資はギャンブルではなく、基本となる知識や技術があるのです。美容師さんが時間をかけて技術を学ぶのと同じだと考えてください。何も知らない素人がカットして上手く切れるわけがありませんよね。勉強せずに投資するのはそのくらい怖いことなのです。

 

運やセンスに頼らない「再現性のある投資」を身につける

 

―投資で失敗する人もいるようですが、投資を学ぶことで本当にお金を増やせるのでしょうか。

 

例えば、株価が上がると債券価格が下がるというように、投資の世界には原理原則や法則があります。これらを学んで、投資で利益を上げるための仕組づくりができれば、お金を使っても減らなくなってきます。その実現のためには、学び続けることが欠かせないので、興味を持ち続けられる投資先を見つけてください。

 

最初は小さく始めることをお勧めします。投資も美容師と同じで、すぐに稼げるようになる人はいません。1カ月で稼げると思うのは大間違いです。美容師として稼げるようになるまでを考えると、美容専門学校に通い、見習いを2年、3年くらいしてやっと稼げるようになるじゃないですか。それと同じで投資もトレーニングが不可欠です。

 

―投資で楽に稼げるわけではないのですね。

 

そうですね。リスクもありますから、無理に投資をすることはないと思います。でも、美容師としての腕を磨いて、さらに投資でも利益をあげられるようになれば、人生の選択肢が広がると思いませんか。欲しいものを買えるだけでなく、お金のために仕方なく仕事をすることがなくなり、好きな仕事だけに集中できます。美容師はお客さまの髪を切らなければお金はもらえませんが、資産運用であれば自分が手を動かしていないときもお金を生み出してくれる。自分の身に何かあったときも、すぐには収入が途絶えない安心感もありますよね。

 

2002年の創立以来、延べ60万人がお金について学んでいる。

 

美容師の感性を生かせば、株式評論家の先回りができる!

 

―元美容師の泉さんから見て、美容師は投資に向いていると思いますか。

 

美容師さんの感性は投資でも大いに生かせます。例えば、これから流行りそうなメイクや、よく動いているアイテム、街の人の流れの変化など、美容師さんは日々感じているものがあるはず。それらは株式評論家やエコノミストたちがまだ持っていない情報です。

 

株式評論家やエコノミストは、企業に取材したり、新聞や会社の決算書を見てから株価が上がる理由を解説しています。その情報を見て投資する人が多い。美容師さんは彼らよりも先回りして投資できる可能性があるわけです。

 

これは不動産でも同じで、再開発の予定があるとか、大学のキャンパスができるとか、盛り上がっているエリアを知っていればそこに投資するのも有効ですよね。投資の勉強をした上で、美容師の感性を生かすことができれば、きっといい投資と資産運用ができると思います。

 

 

 

<プロフィール>

泉 正人(いずみまさと)/Masato Izumi

ファイナンシャルアカデミーグループ代表、一般社団法人金融学習協会理事長。数百万円の元手で不動産投資を始め、5年で年間家賃収入も2億円を突破。一部の物件を売却し6億円超の利益をあげる。2002年にファイナンシャルアカデミーを創立。東京・大阪・ニューヨーク、またオンラインでスクール運営を通じ、金融経済教育の定着を目指す。『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計150万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

https://www.f-academy.jp/

 

 

(文/外山武史)

 

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