ママ美容師が語る、COVER HAIRという“選べる職場” 女性美容師のキャリアは終わらない。“母になったからこそ、強くなれた”と言える仕事を
育児経験が仕事に生きる!以前より進化した自分に

―復帰後に、何か意識的に変えたことや、頑張ったことなどありましたか?
中田:私は復帰してから、しばらくの間は後輩たちに意見するのを遠慮していた時期があって。時短勤務で毎日練習も見てあげられないのに、苦言を呈するのもな…って思っていたんです。でも、ディレクターとして言うべきことはやっぱり伝えたほうがいいなと思って、考え方を改めました。日頃からコミュニケーションを取り、大切だと思うことはしっかり伝えるようにしています。これから若い世代のスタッフたちが出産してママになったときに、ママならではの意見もたくさん出てくると思うんですね。その意見にも耳を傾けて、職場に浸透させていけるように協力していきたいなと思っています。

渡邉:私はこのサロンに来てからまだ1年ちょっとなので、薬剤を使いこなすことや、提案力を磨くという技術力向上のために頑張っている段階ですね。2ヵ月に1回、営業中にパートのための勉強会もあるので、すごくありがたくて。トレンドも学べますし、いろんなママ美容師が在籍しているので、例えば「単価はどうやって上げてる?」みたいな相談もしやすいんです。あと、COVER HAIRは着付けも学べたりするので、サロンワーク以外の技術も習得して、美容の幅を広げていこうと思っています。
中田:うちは女性スタッフが多いので、代表が女性のライフステージに寄り添ったシステムづくりに注力してくれているんですよね。忙しいパートの勉強会もそうですし、産休はアシスタントでもしっかり取れるんです。
渡邉:本当に恵まれた環境ですよね。思うのは、COVER HARにきて、ママ美容師ならではの職場の不満が一切なくなりました(笑)。毎日小さい子供を相手にしていると、理不尽なことばかり起きるじゃないですか。言葉もなかなか伝わらないので。そんな日々のストレスも、COVER HARで働くことで発散できています。

中田:忍耐力つきますよね(笑)。若いスタッフが我が子のように見えて優しくなりましたし、寛容になって器が広がったんでしょうね。仕事の効率も上がりましたし、ママのお客さまの悩みも引き出しやすくなりました。
渡邉:子育てで培った先回りして準備する習慣だったり、先読みする察知能力も仕事で生きますよね。
中田:わかります。あと、私の場合は、産後の方がお客さまの指名がつきやすくなりました。以前は月売上240万くらい売り上げていて、第二子復帰後に勤務日数を減らしたので、どこまで戻せるのかプレッシャーだったんです。でも、1年で190万まで戻すことができて。顧客ターゲットを30代後半から上の世代にシフトし、「髪悩みを解決します」というアプローチに変えたんですが、年代を上げたことでストレートの施術も増え、当日にトリートメントやヘッドスパの追加メニューする方も増えたんですよ。後輩たちのために産後のいいロールモデルになりたいなと思っていたんですけど、時短勤務でももっと売上を伸ばせるので、そういうノウハウも後輩たちに伝えていけたらと思っています。