採用担当が語る“本気の採用基準” GOALD編 “周りの人を幸せにするため”にワガママであれ
自分の魅力を最大限にアピールするためには、自己分析が必須
─採用担当として、思わず好印象を抱くポイントは?
・挨拶は、しっかり立ち止まってすること
佐藤:やはり、まずは第一印象です。しっかり立ち止まって笑顔で「お願いします」と会場に入るだけで、こちらが受ける印象は大きく変わります。緊張もあるかもしれませんが、歩きながら流れで挨拶をしてしまう人が多いので、どうしても前者が印象に残ります。
・自己分析がしっかりできている=自分の強みがわかっている
根目沢:面接をしていると、自己分析がしっかりできているか否かはすぐに分かります。ちゃんと分析できている方は、質問の答えに自分の強みや伝えたいことをさりげなく織り交ぜて返せるんですよね。そういうテクニックも準備あってのものですし、この方はしっかり事前にやるべきことをやってきたんだなと感じられます。
・自分の魅力を最大限に引き出す服と髪
根目沢:ビジュアルを整えることも準備の1つだと思っています。自分の魅力を最大限引き出すために、惜しまずに努力をしてきてほしいです。
例えば、ハイトーンで面接に臨むなら根元は伸びていない方がいいと思いますし、ナチュラルなヘアセットが好みだとしても、オイルくらいはつけた方がいい。服装も「自分が好きだからOK」ではなく、人から見て似合っているか、おしゃれなのかを意識してほしいんです。
美容師は接客業ですし、トレンドを追う仕事でもあります。清潔感とトレンドへの感度は仕事に直結するポイントですし、それがあると好印象につながりますね。
─逆に、マイナスなイメージを抱くポイントは?
・利己的な考え方
根目沢:美容師は、お客さまを光らせるための仕事です。「有名になりたい」というビジョンがあるのは悪いことではないですが、そのために起こす行動は全てお客さま第一であるべき。お客さまのための行動を積み重ねた結果として有名になれるだけで、最初から「自分が1番有名になりたい」ではダメなんですよね。
GOALDは一見我が強いタイプが多いように見えるかもしれませんが、それは半分正解で半分間違い。スタッフには利他の精神が根付いているので、 “誰かのために”ワガママを言う人ばかりなんですよ。周りを幸せにすることを1番に考えられない人は難しいと思います。
─採用された方に共通している点はありますか?
・人の意見を聞き入れて頑張れる素直さ
佐藤:GOALDには、躓いてしまったとしても周りがしっかり支えてくれる環境があります。ですが、アドバイスを受け入れる柔軟さがないと、こちらがどれだけ助けたくても難しい。多少の反発心を持っていても、最終的には素直に人の話を聞き入れて頑張れる人が多いと思います。
根目沢:言葉を選ばずにいうなら、アホなところです(笑)。ただ、その少し抜けているところも含めて人間的な魅力になっている、愛嬌のあるスタッフばかり。面接での受け答えひとつ取っても、学校で教わるようなテンプレートの解答はほとんどありません。模範解答の枠からは外れたとしても、自分の言葉でしっかり思いを伝えられるタイプが多いです。
─採用残り枠1名に対して、最終候補者が2名。最終的な決め手は?
・入社後に何がしたいか
佐藤:大前提として、GOALDはそのまま2名採用すると思います。うちの中村(GOALD代表/中村トメ吉さん)の思想は投資型。枠が残り1名だとしても、その2名が本当に良かったら両方採用しろと言うタイプです。
その上で、どうしても選ぶ必要があるならば、入社後のビジョンがどれだけ描けているかを重視すると思います。GOALDに入ることが最終目標ではなく、その先にやりたいことが見えているのか。その解像度で差が出た場合、より先を見据えている人を採用することになると思います。
・会社の理念への理解と共感
根目沢:GOALDには「あなた以上にあなたを想う」という会社の理念があります。採用も含め、判断に迷った時に最終的に立ち戻るのはその理念。なので、最終的になんらかの形でふるいにかけなければいけない場合は、どちらがより「GOALDの理念を理解して、共感しているか」そして「理念に基づいた行動ができるのか」を見ると思います。
─最後に、新卒・転職者の皆さんにメッセージをお願いいたします。
佐藤:「GOALDは敷居が高い」と言われることがあります。確かに私たちはトップを目指していますし、甘い環境ではないかもしれません。それでも、少しでも気になるなら、まずは行動してみてほしいです。最初は来店するだけでもOK。その上で「受けてみたい」と思ってもらえたなら、僕たちも本気で向き合います。最初の一歩は気負わず気軽に、そして、そこから先は本気の熱量で踏み込んできてもらえたら嬉しいです。
根目沢:近年はAI技術が急速に進歩して、人間の仕事が減っていくと言われている時代。ですが、美容師はAIには代われない職業だと思っています。なぜなら美容師という仕事には「人間性」が必要だから。技術はもちろんですが、AIにない部分、つまり人間性の部分をいかに磨いていくかが、この先の「選ばれるか、否か」の分かれ道になっていくのは確実です。
だから、たくさんの人生経験を積んで、人の話を素直に聞いて、多くのことを吸収して、人間性を磨いていただけたらと思います。そうすれば、GOALDはもちろん、他のサロンを受ける場合も、自ずと結果に繋がるはずです。応援しています!
プロフィール

GOALD 取締役副社長/技術教育責任者
根目沢 竜也
新卒でOCEAN TOKYOに入社し、副社長三科光平氏のメインアシスタントとして技術を磨く。2019年9月、オープニングスタッフとしてGOALDに入社し、中村トメ吉の指導を受ける。豊富な知識と理論に裏打ちされた高度な技術を兼ね揃え、2021年9月、25歳の若さでGOALD技術教育責任者に昇格。その後、2025年11月より取締役副社長に就任。プレイヤーとしても、社内スタイルコンテスト表彰に常時ランクインしており、毎月、渋谷・名古屋・京都の3店舗でサロンワークをこなし、どの店舗も満員御礼の日が続く。

GOALD人事・採用責任者
佐藤 僚太
GOALD 採用責任者。秋田県出身。新卒で国土交通省に入省し道路行政に携わった後、2021年より株式会社GOALD JAPANへ。COARシリーズの商品開発や物流業務の仕組み構築、オンラインサロン運営・管理を担当。現在はGOALDの新卒・中途採用の基準の言語化と制度設計を担う。
(文/リクエストQJ編集部)
- 1 2