GRWM動画で一躍人気に! ストイックさとあふれる顧客愛で躍進するautre松永来夢さん #Z世代のスター発掘

 

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激戦を勝ち抜いているのでしょうか?

 

Get Ready With Me(一緒におでかけしよう) の略から始まった GRWM動画の投稿で注目を集めているのが、フリーランス美容師の 松永来夢(まつなが らむ)さんです。厳しかったアシスタント時代に得た経験と、毎日投稿を続けたリールが功を奏し、人気美容師への道を歩み始めています。魅力的なSNS投稿の一方で、数字だけに依存しない集客にこだわる松永さんに、これまでの歩みとアップデートを続けるブランディングについて伺いました。

 


 

アシスタント時代から今に生きる教え「すべてのお客さまに同じ自分で接する」

 

 

autleは私にとっては3つ目のサロンです。アシスタント時代のほとんどを過ごしたのは、一つ前に所属していた青山のトレンドサロンでした。今、私がこうしてフリーランスとして幅広いお客さまをお迎えできているのも、間違いなくそのサロンでアシスタント経験を積んだからだと思っています。

というのも、前社では『アシスタントとはいえ、サロンに立つ以上は美容のプロ』という考えが根付いていて。オーナーが有名店で長く勤めていたこともあり、技術から接客の立ち居振る舞い、話し方までみっちり鍛えてもらいました。

 

 

例えば、お客さまに新しい知識や経験を持って帰っていただくには、まずは自分が常に知識をアップデートしておく必要がありますよね。そのために常にトレンドを知る努力は惜しみませんでしたし、私はメイクが好きだったので、それを糸口にメイクの知識を共有させていただくこともありました。お客さまに美味しいカフェをおすすめするために、サロンの近くのお店に足を運んだりもしていましたね。

 

数多くのことを教わったアシスタント時代でしたが、今でも印象に残っているのが「毎日同じテンションで過ごし、すべてのお客さまに同じコンディションで接する」という美容師としてのあり方です。

 

 

美容室には毎日違うお客さまがいらっしゃるので、自分の体調や気分でムラができてしまうのはお客さまに対して失礼。それが無いよう、お客さまの前だけでなくお店に入った瞬間から毎日一定の高さまでテンションを上げるべし、と教えられました。正直、当時の私にとってはそれが辛いと感じることもありましたし、気持ちを表に出すようではプロ失格なんだ、と落ち込むこともあったくらいです。

それでも続けていくと慣れるもので、今ではその在り方が自分にとっても当たり前になっていて。あの時に身についた習慣が、今の私の接客スタイルのベースになっているように思います。

 

理想のブランディングと需要の間で葛藤したデビュー前。

 

 

アシスタント時代、モデルさんの集客はほとんど街でのハントでした。朝晩にモデル入客をするのですが、Instagramで声をかけていると、日程の調整などにどうしても時間がかかってしまって間に合わないんですよ。当時はフォロワー数が2,000人ほどしかいなかったので、そこからコンスタントにモデルさんを呼ぶのが難しかったのもあります。前社は私に限らず他のアシスタントも街でハントをしていましたし、そういうものなんだな、と思ってやっていました。

 

デビューが近づいた頃、他の美容師さんたちと同じように自分のブランディングを模索し始めたのですが、なかなか方向性を定めることができなくて…。私はクール女性像が好きなのですが、そうしたブランディングに寄せてしまうと「ちょっととっつきにくい美容師さんなのかも」と思われてしまい、集客には繋がりにくかったんですよね。

 

 

それに、実際の私はよく喋るタイプなので(笑)、サロンに足を運んでいただくとSNSとリアルの印象のギャップに、驚かせてしまうこともしばしば。「それなら、自分の素の部分を出すようにした方が安心感を持って来店してもらいやすいのかな」など葛藤していました。

 

そうして試行錯誤しているうちに、デビューが近づいてきて。伸び悩んでいた自分の成長のためにも新しい環境に挑戦したいと思い、今年の4月にautreへ。集客がまだ安定していなかった時期の決断だったので、フリーランスという働き方に切り替えるのは正直不安でした。ただ、その不安を払拭するためにも、SNSの方向性や自分のブランディングについてより真剣に考えるようになったんです。

 

>苦しい日も続けたリール投稿が実を結び、半年でフォロワー数が急増!

 

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